

ファイナル・デッドブラッド | Final Destination: Bloodlines (2025)
3.8/5.0 惨劇を予見して回避した主人公やその周辺人物達がその後も見えない死神に命を付け狙われるという「ファイナル・デスティネーション」シリーズの6作目で、今作が初メジャー作品の監督となるアダム・スタインとザック・リポフスキーが手掛けたホラー映画。 基本的な物語の導入は前述の通りで、氏の描かれ方もこれまでのシリーズの「ピタゴラスイッチ」的な仕掛けを踏襲していて怖いが、今作が過去作と明らかに違っていて面白いと感じたのは、ただこれまでの基本設定だけを踏襲したマンネリな続篇としてではなく、過去作で起きた全ての惨劇に理由と起源があり、それらが俯瞰的につながる巧妙な脚本になっていたところ。 もちろんそれは後付けの設定ではあるが、ただ人間が死神に追われて大変な目に遭うというパニック映画を越えた物語の語られ方になっていたところには感心した。 とはいえ、恐怖と笑いは紙一重であるとはよく言われるが、今作でも思わず笑ってしまいそうになるほどの趣向を凝らした仕掛けの連鎖とグロテスクさで死が描かれるので、痛い描写が苦手な人には鑑賞をおすすめできない。...
Oct 25, 2025


マキシーン | MaXXXine (2024)
3.4/5.0 ホラー作品を多く手掛けてきたタイ・ウェストが脚本・監督を担う「X3部作」の完結篇で、1作目の「X (2022)」と2作目の「Pearl (2022)」に続き、新世代の俳優達の中でも個性がひときわ輝くミア・ゴスが主演するホラー映画。 シリーズ3作目となる今作の主人公は、「X (2022)」の主人公でもあったマキシーン。 ポルノビデオへの出演で人気を得ながらもハリウッドで真のスター俳優になることを夢見る主人公が、新作ホラー映画のオーディションに挑み、見事主演の座を勝ち取る。 一方で、ハリウッドでは連続殺人鬼「ナイト・ストーカー」による凶悪な事件が続発しており、主人公の周辺でも俳優達が次々と殺害されていく。 やがて主人公の前に、彼女が経験した惨劇を知る者が現れる。 ここ10年ほどずっと繰り返されているような印象もある、映画やドラマにおける80年代カルチャーの再現は、特に目新しい部分はない。 が、タイ・ウェストによる演出は丁寧かつ安定的で、物語の世界観構築が上手だなと感じる。 なんといっても主人公役を担っているミア・ゴスの強烈な存在感やカ
Oct 25, 2025


ジェン・ブイ シーズン2 | Gen V Season 2 (2025)
4.1/5.0 エリック・クリプキが企画・製作総指揮を担うSFドラマ「ザ・ボーイズ」のスピンオフシリーズのシーズン2。 「ザ・ボーイズ」の世界設定や登場人物を共有しながら、こちらのドラマではスーパーヒーローを養成するための学校を舞台に物語が展開される。 「ザ・ボーイズ」のコミック原作やドラマシリーズの世界は、マーベルやDCの映画シリーズのように超人達が存在しながらも、それらの大半の本質がヒーローではなくヴィランであるという大きな特徴がある。 堕落と腐敗、あるいは狂気に塗れた世界の描写は凄まじくも、ただ悪趣味にふざけるだけではなくその描写自体が米国の現状の強烈な風刺になっているところがとても面白いのだけれど、今作は主な舞台を学校に限定しながら脚本が構成されていることもあり、ややスケール感がこじんまりしている。 ただ、主人公とその仲間や周辺人物達それぞれに丁寧な背景設定や苦悩が用意されていて、若者達の成長ストーリーとしてきちんと成立しているところに脚本の巧みさを感じる。 また、それぞれ個性的な超人的能力 (超能力) が発揮されるシーンはダイナミックで
Oct 25, 2025


マーベル・ゾンビーズ | Marvel Zombies (2025)
2.8/5.0 マーベル・シネマティック・ユニバース (MCU) に属するアニメーションで、「ホワット・イフ…?」シリーズの監督・製作総指揮を担ったブライアン・アンドリュースが今作でも監督を担っている。 脚本は「デッドプール&ウルヴァリン」の脚本も手掛けたゼブ・ウェルズ。...
Oct 11, 2025


エイリアン: アース | Alien: Earth (2025)
3.6/5.0 「SHOGUN 将軍」の製作で一躍注目を集めたFXが製作した「エイリアン」シリーズ初のドラマで、タイトルの通り地球を舞台に「エイリアン」の物語が展開するSFホラー。 「ファーゴ」や「レギオン」の原案と脚本で高い評価を得たノア・ホーリーがショウランナーを担い、...
Oct 11, 2025


ピースメイカー シーズン2 | Peacemaker Season2 (2025)
3.4/5.0 これまでのDC映画に登場し人気を博したキャラクターの、ジョン・シナが演じる「ピースメイカー」を主人公に、DCEU (DCエクステンデッドユニバース) のシリーズとして製作されたシーズン1から新生DCU (DCユニバース)...
Oct 11, 2025


野生の島のロズ | The Wild Robot (2024)
3.9/5.0 「ヒックとドラゴン」や「シュレック」シリーズを製作してきたドリームワークス・アニメーションが手掛けるSFアニメーション映画で、ピーター・ブラウンによる児童文学「野生のロボット (The Wild Robot)」を原作としている。...
Sep 14, 2025


デッドリー・ハンティング | Prey (2021)
2.9/5.0 ドイツ製作のNETFLIX映画で、90分弱でコンパクトにまとまった、大自然を舞台に展開するサスペンス。 ドイツ出身のトーマス・ジーベンが脚本・監督を担っている。 恋人との結婚を控えた主人公とその兄や友人達が、バチェラー・パーティ...
Sep 14, 2025


トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦 | Twilight of the Warriors: Walled In (2024)
4.0/5.0 かつて香港に実在した巨大なスラム街「九龍城砦 (九龍城寨)」を舞台とするアクション映画で、香港映画史上最大の観客動員数を記録した大作。 余兒 (Yuyi) による小説「九龍城寨」を原作に、香港映画界で高い評価を得ているソイ・チェンが監督を担っている。...
Sep 6, 2025


アリータ: バトル・エンジェル | Alita: Battle Angel (2018)
3.8/5.0 木城ゆきとによるSF漫画「銃夢」を原作とするサイバーパンクアクション映画で、巨匠ジェームズ・キャメロンが脚本・製作を、「フロム・ダスク・ティル・ドーン」「シン・シティ」「グラインドハウス」等のアグレッシブなアクション演出で評価が高いロバート・ロドリゲスが監督...
Sep 1, 2025


アイズ・オブ・ワカンダ | Eyes of Wakanda (2025)
3.6/5.0 マーベル・シネマティック・ユニバース (MCU) に属するアニメーションで、「ブラックパンサー」を中心に描かれた国家ワカンダの歴史が、全4話を通じて紐解かれていく構成。 各話ごとに全く違った時代と場所で、ワカンダの戦士たちが暗躍する物語が描かれる。...
Sep 1, 2025


84m² (2025)
3.9/5.0 韓国製作のNETFLIXオリジナル映画で、「スマホを落としただけなのに」の韓国版リメイクを監督したキム・テジュンが脚本・監督を担っている。 韓国都市部の不動産事情や都市生活者のストレスを題材にした、いかにも韓国映画らしい心理サスペンス。...
Sep 1, 2025


ミッション: インポッシブル / ファイナル・レコニング | Mission: Impossible - The Final Reckoning (2025)
3.7/5.0 ハリウッドを代表するスーパースター、トム・クルーズのライフワークとも言えるシリーズの集大成となるアクション映画で、もはやトムの座付き作家といってもいいであろうクリストファー・マカリーが脚本・監督を担っている。...
Sep 1, 2025


アマチュア | The Amateur (2025)
3.4/5.0 ロバート・リテルによる同題小説を原作とするサスペンス映画で、ドラマ版「スノーピアサー」の監督や製作総指揮を担ったジェームズ・ホーズが監督を担っている。 主演は「ボヘミアン・ラプソディ」でフレディ・マーキュリー役を演じ高い評価を得たラミ・マレック、その妻役を「...
Sep 1, 2025


ロングレッグス | Longlegs (2024)
3.8/5.0 ホラー映画界の新鋭とも評されるオズグッド (オズ)・パーキンスが脚本・監督を担い、米国にて記録的なヒットとなったホラー映画。 「神は銃弾」等に出演し、スポーツ選手としても活躍するマイカ・モンローが主人公のFBI捜査官を、名優であり怪優であるといってもいいであろうニコラス・ケイジが、タイトルにもなっている謎のシリアルキラー、ロングレッグス役を演じている。 舞台は1990年代の米国、未解決連続殺人事件の捜査任務についた主人公が、暗号を用いて記された「ロングレッグス」という署名入りの手紙をはじめとする謎だらけの手がかりをもとに、事件の真相に迫っていく… という筋書き。 主人公には霊感もしくは直感ともいえる超能力が備わっており、それを活かしながら事件の真相に近づく行為が、主人公自身も気づかなかった自身の過去と向き合っていく行為になっていく。 物語とは直接には関連しないが、動よりは静をベースに構築されている様々なカットのアングルやアートディレクションが見事で、その美しさと残虐な脚本展開のギャップをとても新鮮に感じた。 個人的には、かつて夢中
Sep 1, 2025























