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Cinema Review

84m² (2025)

  • 執筆者の写真: Shoji Taniguchi
    Shoji Taniguchi
  • 13 分前
  • 読了時間: 2分

3.9/5.0

韓国製作のNETFLIXオリジナル映画で、「スマホを落としただけなのに」の韓国版リメイクを監督したキム・テジュンが脚本・監督を担っている。

韓国都市部の不動産事情や都市生活者のストレスを題材にした、いかにも韓国映画らしい心理サスペンス。


平凡な会社員の主人公が、自身の全財産をかけてソウルの高層マンションを購入するが、同じマンションで生活する隣人がたてる騒音に悩まされ始め、事態の解決をはかるが… という筋書き。

似たような社会環境を持つ日本在住の人々にはリアリティが高く、共感できる部分が多いのではないだろうか。


コメディ的な導入から、次第にそうでもない空気が漂いはじめ、終盤では戦慄するような展開があり、ジャンルがめまぐるしく変化していくような演出センスに、韓国映画業界が磨き上げてきた基本レベルの高さを感じる。

映画的な飛躍はありながら、真相はあくまでも人間の欲望に関するリアルな問題に帰結するところも巧み。

いちばん怖いのは人間であり、その存在はもしかしたらあなたの隣人かもしれない。


NETFLIXによる各国製作のオリジナル映画が配信されるようになって久しいが、今作のように、それぞれの国ならではの文脈や文化をベースに構成された脚本と演出には、いわゆるハリウッド映画の王道的な展開の作品とは全然違う個性と面白さがある。

それはこれまでに日本で製作されてきたNETFLIX映画やドラマでも同様だろうし、今後も変わらないのだろう。

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Shoji Taniguchi | 谷口 昇司

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美術大学にて映像を中心に学び

現在はマーケティング業界で働き中

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