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Cinema Review

エイリアン: アース | Alien: Earth (2025)

  • 執筆者の写真: Shoji Taniguchi
    Shoji Taniguchi
  • 10月11日
  • 読了時間: 2分

3.6/5.0

「SHOGUN 将軍」の製作で一躍注目を集めたFXが製作した「エイリアン」シリーズ初のドラマで、タイトルの通り地球を舞台に「エイリアン」の物語が展開するSFホラー。

「ファーゴ」や「レギオン」の原案と脚本で高い評価を得たノア・ホーリーがショウランナーを担い、「エイリアン」シリーズの生みの親のひとりであるリドリー・スコット御大も製作総指揮に名を連ねている。


時代設定は2120年で、映画「エイリアン (1979)」で描かれた時代の2年前。

地球と植民地化された太陽系はたった5つの超巨大企業に支配されており、企業間では熾烈な競争が行われている。

そのうちのひとつ、ウェイランド・ユタニ社の深宇宙探査船が地球へ帰還し、プロディジー社が支配する地域へ墜落するが、その船には5種の未知の宇宙生命体が格納されていた、という導入。


主人公とその仲間達は、重病で余命が少ない子どもたちながらプロディジー社の技術によって人口身体へとその意識を移行した、ハイブリッドという存在。

これまでの「エイリアン」シリーズに登場しいずれも重要な役割を担ってきたサイボーグ・シンセティックも今作に登場するが、ハイブリッド達にはそれらとは一線を画す異質感があり、そのアイデンティティの揺らぎの部分も含めとても面白い。

特に主人公のウェンディを演じたシドニー・チャンドラー (「SUPER 8」や「ゴジラvsコング」に出演してきた俳優カイル・チャンドラーの娘!) の存在感は印象的で、子どもでも大人でもない、まして人間でもアンドロイドでもないという難しいキャラクターを見事に表現している。


ただ、全8話ある中盤ぐらいまではワクワクしながら鑑賞しながら、もしかしてこれは全8話では物語がまとまらないのでは…? と予感したことが的中してしまった。

最終話となる第8話で一定の決着はあるにはあるものの、提示された多くの謎や設定がほぼそのまま手つかずで残され、展開を広げられそうな種達だけが大量に撒かれた印象で、何ともスッキリできない結末。

しかも今作はシーズン2ありきの脚本として書かれたものではなく、その製作も決定していないらしい。


最近の米国製作のドラマはシーズン内できっちり物語が完結しないことが流行しているのだろうか?

脚本や演出の面白さは確かなものだっただけにそれが残念で、すごくモヤモヤしてしまった…

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Shoji Taniguchi | 谷口 昇司

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美術大学にて映像を中心に学び

現在はマーケティング業界で働き中

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