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Cinema Review

アリータ: バトル・エンジェル | Alita: Battle Angel (2018)

  • 執筆者の写真: Shoji Taniguchi
    Shoji Taniguchi
  • 12 分前
  • 読了時間: 2分

3.8/5.0

木城ゆきとによるSF漫画「銃夢」を原作とするサイバーパンクアクション映画で、巨匠ジェームズ・キャメロンが脚本・製作を、「フロム・ダスク・ティル・ドーン」「シン・シティ」「グラインドハウス」等のアグレッシブなアクション演出で評価が高いロバート・ロドリゲスが監督を担っている。

主人公 (のパフォーマンスキャプチャ) をローサ・サラザールが演じ、その主人公を支える医師役をクリストフ・ヴァルツが演じる。

色々な過去を持つ科学者としてジェニファー・コネリーも出演。


「没落戦争 (The Fall)」と呼ばれる世界大戦により文明が崩壊寸前に陥ってから数百年後の未来、地球における最後の空中都市と、その直下にあり空中都市からの廃棄物が積み上がる屑鉄にまみれた街、アイアンシティが舞台。

屑鉄の山から少女型サイボーグの頭部を発見した医師がそれを修復し再起動すると、物語の主人公となるその少女は過去の記憶を失っていたが、自身の中にロストテクノロジーともいえる戦闘スキルが備わっていることに気付いていく。

原作への充分なリスペクトをもって構成された脚本の導入に、とてもワクワクさせられる。


地上に暮らす人々が見上げる空中都市とはどんな世界なのか? 主人公にはどんな過去があるのか? といった謎が物語の展開を牽引するだけでなく、退廃した街でマシンと融合しサイボーグとして生きる人々や、その社会の裏で暗躍する凶悪なハンター戦士達といった人々の描かれ方がとても魅力的。

また、主人公と敵対する戦士達との戦闘シーンのケレン味のある演出がどのシーンでも素晴らしく決まっていて、さすがロバート・ロドリゲス、キレキレですね… と感嘆してしまう。


とはいえ大ボリュームの原作漫画に対して約2時間という映画の尺ではその全てを描くことは到底不可能で、今作内での物語としての決着はきちんとあるものの、多くの謎を残した続篇ありきの終劇になっているところは、やはり少し残念。

続篇がすぐに製作・公開されれば良かったのだけれど、映画作品としての評価は高いものの、巨額の製作費に対する収益面での課題が残ったとのことで未だそれが実現していないことも残念!

ジェームズ・キャメロン御大は「アバター」シリーズ (なんと全5部作構想) を完結させることに執心しているが、こちらの続篇も同時進行で製作できないものだろうか…


個人的にはとても挑戦的かつセンス・オブ・ワンダーに溢れたSF作品だと感じている。

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Shoji Taniguchi | 谷口 昇司

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美術大学にて映像を中心に学び

現在はマーケティング業界で働き中

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