プロジェクト・サイレンス | Project Silence (2024)
Sep 13
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3.3/5.0
「新感染 ファイナル・エクスプレス」の脚本を手掛けたパク・ジュソクの脚本によるパニックスリラーで、「パラサイト 半地下の家族」に出演したイ・ソンギュンが主演を担う。
国家安保室の行政官として働く主人公が、娘を空港へ送る途中の大橋で玉突き事故に巻き込まれる。
濃霧の中で足止めされたのは人だけでなく、軍が秘密裏に開発した凶暴な動物達も、その輸送の途中で事故に巻き込まれていたのだった。
制御不能な動物という脅威の設定はやや凡庸に感じるけれど、濃霧の中にある大橋という閉鎖空間の状況設定が面白い。
登場人物達はよくも悪くもキャラクターや役割が明快で、脚本が群像劇として丁寧に設計されている。
韓国映画ならではの家族の情念要素は今作にもしっかりあるが、展開の根幹に関わるほどではなく、少し薄めな印象。
同じく韓国映画に頻出する汚れた政治要素や主人公の葛藤もありながら、その要素も主軸ではない。
鑑賞後に何か強い読後感が残るタイプの作品ではないけれど、様々な設定やキャラクターがバランス良く配置されている、エンタテイメントとして丁寧にまとめられたパニック映画といえる。
世界的に知られたイ・ソンギュンがまだ若くしてこの世を去ったことが残念でならない。
今作はその遺作のひとつであり、彼の円熟した演技を観ることができる。























