トイ・ストーリー 5 | Toy Story 5 (2026)
3.3/5.0
ピクサーの初長編映画「トイ・ストーリー」シリーズの5作目で、シリーズ第1作から原案・脚本で関わるアカデミー賞や金獅子賞受賞監督のアンドリュー・スタントンが脚本・監督を担っている。
アンディからボニーへと受け継がれたおもちゃ達が暮らす家庭に、子ども向けタブレットのリリーパッドがやってくる。
想像力豊かながら恥ずかしがりで友達づくりが苦手なボニーは、タブレットのゲームやチャットに夢中になり、おもちゃ達は自分達がもう必要とされないのかもと不安になる。
そこに、かつておもちゃ達のリーダー (シリーズの主人公) でありながらボニーの元を去ったカウボーイ人形のウッディが帰ってくる。
ピクサー作品の素晴らしい点は、普遍的な物語の型を丁寧に踏襲しながら、常に時代の潮流や変化に応じたテーマや問いを設定し、それに対する回答をしっかり提示するところにある。
あらゆるコミュニケーションがデジタル前提となった時代において、子どもが健全に育つために親は何ができるか、何をすべきか、または何をすべきでないのか。
おもちゃ達の視点、少女の視点、親の視点から描かれる現代的なテーマには、エキサイティングながら自分ごととして迫ってくる重さがある。
今回の実質的な主人公はこれまでのウッディではなく、カウガール人形のジェシー。
陽気なジェシーがかつて味わった辛い経験を思い出すシーンの切なさには心動かされる。
また、物語の終盤でしっかり描かれるジェシーの心の旅の終着点には納得感があり、脚本の巧みさに感心する。
ただ、シリーズのファンの多くが語るように、どれだけ新しいテーマや問いが発見されたとしても、このシリーズの最高傑作は「トイ・ストーリー3」であり、その究極的な結末がある以上は、どうやってもその感動を越えることは難しいだろうとも感じる。
「3」の完成度があまりにも高過ぎたので、前作「4」も今作「5」も、それと比較すると見劣りしてしまう。























