オークストリートの異変 | The End of Oak Street (2026)
3.8/5.0
「イット・フォローズ (2014)」を手掛けたデヴィッド・ロバート・ミッチェルが脚本と監督を担ったSFサバイバルで、J・J・エイブラムスがプロデューサーとして、J・Jが率いるバッド・ロボットが製作として関わっている。
1982年、米国郊外にある街オークストリートの夜に謎の光と突風が発生する。翌朝、住民たちが外に出ると、なぜか街一帯だけが恐竜のいる世界へ移動してしまったことが分かってくる。主人公の家族は、凶暴な恐竜たちから逃れながら、現象が発生した理由と、元の時代へ戻る方法を探る。
スピルバーグを始めとする監督たちが80年代に手掛けたダイナミックな映画の数々を熱烈に愛するJ・J・エイブラムスが製作に関わっていることもあり、当時のハリウッド映画の主流だった豪快なSFアドベンチャー (細かい設定はともかく驚きのある画だぜ!) を観ているような懐かしい気持ちになる。
容赦ないほど残酷なシーンと展開が突然に差し込まれるところまでフォローされていて、ある意味徹底されていると感じるほど。
主演のアン・ハサウェイとユアン・マクレガーの存在感はいわずもがな、子役たちも好演している。
撮影監督のマイケル・ジオラキスによる前景と背景を使った立体的な画づくりも素晴らしく、映像の情報設計レベルがとても高い。
何より感心したのは、元の時代に戻る方法や解決方法の雑さまで往年のハリウッド映画感に倣いつつ、鑑賞後によくよく振り返ると、本当にそれで良かったのだろうか…? という想像が広がる余韻まで踏襲されているとところ。
その明快なツッコミどころも含め、同じ映画を鑑賞した者同士での会話が盛り上がることまで計算された脚本なのだとしたら、相当巧みだと感じる。
デヴィッド・ロバート・ミッチェルの次回作に注目したい。























