スキナマリンク | Skinamarink (2022)
1.0/5.0
YouTubeでホラー短篇を発表していたカナダ出身の映像作家カイル・エドワード・ボールによる実験的ホラー映画で、今作がボール監督の初長編監督作品とのこと。
兄妹の子ども達が夜中に自宅で目を覚ますと、親がいないことに気づく。
消えたのは親だけでなく、窓やドアも次々と消失していき、兄妹は自宅に取り残される。
製作難易度の低さからYouTubeで一定流行しているリアリズム系のホラー映像の系譜に位置する作品であることは理解しつつ、そのあまりにもレベルの低いアングルの作り方や脚本設計を放棄したような展開の不在に、逆に驚かされた。
ひと昔前のホームビデオカメラで撮影したようなザラついた質感には懐かしさだけでなくやんわりとした違和感や恐怖を感じさせる効果があるが、この作品はその「雰囲気」しかなく、映画作品としての最低限のストーリーテリングもアートディレクションも皆無。
そもそもこの懐かしい質感のホームビデオは誰がどんな理由で撮影しているのか? きっと製作者側には理屈も何もないのだろう。
多くの人が多感な子ども時代に覚えた不安の再現と解釈することもできるが、逆にいうとそれ以外に作風の拠り所がなく、映画としての程度があまりにも低くて愕然とする。
100分程度の中篇だが、内容も展開も皆無なため開始5分で苦痛を感じた。自分にとっては3分でも冗長過ぎるし、YouTube Shortsで60秒にまとめてくれたらそれで十分と感じるほど。
超低予算で製作されながら異例の大ヒットを記録したとのことだが、単にこれまでの映画製作のアプローチとは違うという珍妙さだけでこういった種類の作品を映画通として変にありがたがったり持ち上げたり無駄に考察しない方が良いのではと感じる。























