ロングウォーク | The Long Walk (2025)
- Aug 22
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4.0/5.0
ホラー小説の帝王スティーヴン・キングがリチャード・バックマンという別名義で発表した小説を原作とするサバイバル映画で、「コンスタンティン (2005)」や「ハンガー・ゲーム」シリーズを手掛けてきたフランシス・ローレンスが監督を担っている。
「リコリス・ピザ (2021)」に出演したクーパー・ホフマンと、「エイリアン: ロムルス (2024)」で強烈な印象を残し「ブラックパンサー3 (2028公開予定)」の主演に抜擢されたデヴィッド・ジョンソンが中心的なキャラクターを演じている。
「スター・ウォーズ」シリーズにおける伝説的キャラクター、ルーク・スカイウォーカーを演じたマーク・ハミルも、重要なキャラクターとして元気に登場している。
壊滅的な内戦を経て、全体主義の軍事政権が支配する米国。
戦争の傷跡として残る不況の打破のために国民の愛国心と労働意欲を活性化することを目的として、米国中から集められた若者達50人が、たった一人が生き残るまで不眠不休で歩き続けるという狂気のイベント「ロングウォーク」に招集される。
設定された速度で歩き続けられなくなった者やイベントから逃亡しようとする者は、若者達に並走する軍隊に容赦なく射殺される…
冒頭から結末まで、ほぼ全篇を若者達が歩き続けるだけの映画でありながら、退屈する時間は全くなく、キャラクター達の交流や状況の変化、そして脱落していく者達のドラマがあり、息が詰まるほどの緊張感が持続する。
ホフマンとジョンソンが演じる2人を中心とする若者達の間に生まれる感情のつながり、あるいは断絶が壮絶で、設定がシンプル過ぎて地味になるリスクもあったであろう原作の映像化としては、見事に成功している作品だと感じる。
歩き続ける必要がある、それが叶わず止まってしまう人がいるという物語が人生のメタファーになっていることには多くの鑑賞者が気づき、その設定が究極的にシンプルだからこそ、多くの人々の通奏低音と共鳴し、共感を得るだろう。
物語設定は原作小説と同一ながら、詳細部分やキャラクターの描かれ方および結末は映画オリジナルのものとして脚色されていて、良くも悪くも原作版よりも分かりやすい。
個人的には読者に想像の余韻を大きく残す原作版の結末の方が好みではあったけれど、映画版ならではの結末もまた面白かった。
グロテスク描写が苦手な人にはちょっと厳しいかも知れないけれど、重厚な人間ドラマが観られる秀作として多くの人におすすめしたい。























