スパイダーマン: ブランド・ニュー・デイ | Spider-Man: Brand New Day (2026)
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3.9/5.0
マーベル・スタジオが製作・展開するマーベル・シネマティック・ユニバース (MCU) に属する大人気キャラクターを主人公とするシリーズの4作目で、監督は前作までの3部作を手掛けたジョン・ワッツから「シャン・チー/テン・リングスの伝説 (2021)」を手掛けたデスティン・ダニエル・クレットンに交代している。
今や誰もが認める若きスーパースターのトム・ホランドとゼンデイヤに加え、「ストレンジャー・シングス 未知の世界」で注目を浴びたセイディー・シンクが重要なキャラクター役で出演している。
前作にて恋人や親友を含む世界中の人々から自身についての記憶が消去され、スパイダーマン/ピーター・パーカーは再び正体不明のスーパーヒーローとしてニューヨークの平和を守り続けている。
ピーターが前作で選択した結果は、恋人と親友に平穏な日々をもたらしたものの、愛する家族も失ってしまったピーターは孤独。
そんな時、他者の心と身体に入り込み操作する強大な能力を持つ謎の存在が街を襲う。
前作「スパイダーマン: ノー・ウェイ・ホーム (2021)」の物語や登場キャラクター達のスケールがあまりにも壮大かつ素晴らしい完成度の作品だったことがあり、新章ともいえる今作の製作者達にかかるプレッシャーは並大抵のものではなかったと容易に想像できるが、MCUにおけるスパイダーマン/ピーター・パーカーという存在とその文脈にしっかりと焦点が合った脚本構成になっている。
MCU以前の作品を含むこれまでのスパイダーマン映画達や原作コミックへのリスペクトがあり、MCUの他キャラクター達との関係も丁寧に描かれていて、目立った破綻なく成立しているところは見事だと感じた。
クレットン監督が「シャン・チー/テン・リングスの伝説」で起用し今作でもスタントコーディネーターを務めているペン・ジャンが設計したダイナミックな格闘演出は、アクション映画の最先端だといって間違いがないだろう。
「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ (2016)」でトム・ホランドがスパイダーマンとしてMCUに登場してからもう10年経つが、映画の世界でもピーター・パーカーが少年から青年になり、キャラクターの成長と葛藤を観続けていることが感慨深い。
その相手役を演じてきたゼンデイヤと親友役のジェイコブ・バタロンの演技もまた素晴らしい。
本篇のラストシーンで彼らが見せる表情と、エンドロールで描かれる美しい風景の数々には、心を大きく動かされた。
ピーター・パーカーの物語の続きはもちろん、今作で初登場となったセイディー・シンクが演じるキャラクターのMCUにおける今後の展開がすごく楽しみ。























