ペリリュー -楽園のゲルニカ- | Peleliu: Guernica of Paradise (2025)
- 28 minutes ago
- 2 min read
3.8/5.0
武田一義による同題の漫画作品を原作とするアニメーション映画で、武田は今作の脚本にも参加。
川井憲次が劇伴を手掛けている。
第二次世界大戦末期の1944年、漫画家になる夢を持つ主人公は、日本軍兵士として南国のペリリュー島へ派遣される。
ペリリューはサンゴ礁と森に囲まれた美しい島ながら、米軍の大規模な上陸作戦により、日米軍が激突する凄惨な戦場となる。
主人公は従軍中にできた友人達と協力しながら、戦場をくぐり抜けていく。
武田一義が戦争経験者から丁寧に取材した内容を基に形にされた原作漫画の内容をベースにしつつ、尺の制限がある映画用の脚本としてややダイジェスト的な物語展開に編集されてはいるが、それでも原作で描かれていた戦場の凄惨さや狂気は失われておらず、ただただ戦争という行為の愚かさと恐ろしさを感じる。
可愛い絵柄とグロテスクな描写のギャップが、この作品の個性であり描かれる風景のコントラストとなっている。
声優として出演している板垣李光人や中村倫也といった俳優達の誠実な好演もあり、キャラクターの存在感がしっかり立っている。
あくまでもフィクションでありながら、史実の緻密な取材に基づいて構成された物語にはとてつもなく重いリアリティがあり、そこにどんな理由があれ、現実の戦争は英雄などを生むことは決してなく、ただ無惨な死しかもたらさないものであることをあらためて思い知らされる。













