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Cinema Review

スペースバンパイア | Lifeforce (1985)

  • May 3
  • 2 min read

3.3/5.0

コリン・ウィルソンのSF小説を原作に、「悪魔のいけにえ」を監督したトビー・フーパー、「エイリアン」の脚本を手掛けたダン・オバノン、「ティファニーで朝食を」や「刑事コロンボ」の劇伴を作曲したヘンリー・マンシーニといった大御所クリエイターを起用して製作された超大作級のSFホラー。

製作当時の予算としては破格級の2,500万ドルが費やされながら全米興収はその半分にも届かず、大赤字に終わったものの、カルトSFとして語られ続けている。


英国のスペースシャトルがハレー彗星を調査中に、未知の巨大な宇宙船と遭遇する。その内部にはコウモリのような姿をした無数の干からびたエイリアンと、3体の人型生命体が眠っていた。

地球へ持ち帰られた人型生命体が目覚めると、その警備をしていた人間の精気を吸い尽くし、逃亡する。


吸血鬼伝説に着想を得た物語が、当時最高レベルの特撮技術で大胆に表現されていて、進化したVFXに見慣れた今の眼で鑑賞してもその迫力に驚かされる。

「スター・ウォーズ」や「スーパーマン」でメイクアップアーティストを担当したニック・メイレイが手掛けた特殊メイクや人形操演には、VFXやAI生成映像にはない実在感がある。

特にミイラのように干からびた人間が動き出すシーンは、自分が子どもの頃に観た際に (作り物だと知らず本当の化け物だと信じてしまい) 恐ろしくて観るのを止めてしまった思い出があり、大人になった今でもウッと感じるほど。

終盤におけるロンドン市街の壊滅シーンは、群衆エキストラによるアンサンブル演出とジョン・ダイクストラによる光学合成やミニチュア撮影が巧みに組み合わされていて、今観てもすごい迫力。


何よりも、人類の精気を奪う人型生命体の女性を演じたマチルダ・メイの圧倒的な美しさには目を奪われてしまう。

この作品でカルト的な知名度を獲得したことにも納得できるほどの、彫像的かつ神秘的な存在感がある。

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Shoji Taniguchi | 谷口 昇司

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美術大学にて映像を中心に学び

現在はマーケティング業界で働き中

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