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Cinema Review

ブルータル・ジャスティス | Dragged Across Concrete (2018)

  • 35 minutes ago
  • 2 min read

4.1/5.0

ミュージシャンや小説家としても活躍するS・クレイグ・ザラーが脚本・監督・音楽を手掛けたクライムスリラー。

俳優や監督としての偉大な才能と過激な言動の両方で有名なメル・ギブソンが主演を担い、監督の前作「デンジャラス・プリズン (2017)」で主演したヴィンス・ヴォーンが共演している。


過激な捜査が原因で無給停職になった主人公の刑事とその相棒は、病気の妻や娘を守るための金を得るため、犯罪組織から金銭を強奪することを思いつく。

主人公達が狙う犯罪組織は銀行の金塊を奪うという大規模な計画を企てていた。


この作品の物語を動かす主要なキャラクター達には善悪の境目がほとんどなく、犯罪組織側の人物達も含め、誰もが切羽詰まった事情に追い詰められて暴力という手段をとる。

そしてその行動に巻き込まれた人々は、圧倒的に無慈悲な暴力のもとに容赦なく命を奪われていく。

全ての登場人物とその背景を丁寧過ぎるほど精緻に描きながら、同時に誰にも感情移入しない距離から突き放したような冷酷な温度で惨状を描くS・クレイグ・ザラーの演出スタイルには唯一無二ともいえる個性があり、その残酷な物語に惹き込まれてしまう。


約160分という長尺には好みが分かれそうではあるけれど、坦々と描き込まれる日常と、そこに瞬間的に立ち現れる暴力のコントラストには、平穏な現実社会を突如襲う災禍にも似た圧倒的なリアリティを感じる。


S・クレイグ・ザラーが手掛ける作品にはこれからも注目していきたい。

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Shoji Taniguchi | 谷口 昇司

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美術大学にて映像を中心に学び

現在はマーケティング業界で働き中

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Kazari
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