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Cinema Review

DAICON FILM版 帰ってきたウルトラマン | Daicon Film’s Return of Ultraman (1983)

  • 24 minutes ago
  • 2 min read

3.5/5.0

「エヴァンゲリオン」を生み出したアニメ制作会社ガイナックスの母体となった同人製作集団、DAICON FILMによる「ウルトラマン」のパロディ短篇。

総監督と主演を庵野秀明が、脚本を岡田斗司夫が担っている。


地方都市ヒラツネ市に隕石が落下し、同市は壊滅。

隕石と共に宇宙怪獣が現れ、地球防衛軍は戦闘機で迎撃するが刃が立たない。

熱核兵器による怪獣の追撃がやむなく決定し、さらに大規模な被害と汚染が避けられない状況になった時、ウルトラマンが登場する。


物語やその展開はパロディ元のウルトラマンをなぞった形になっており、そこに斬新さがあるとはいえないが、驚かされるのは、今や巨匠となった庵野秀明や、後にガイナックスの重要人物となる、今作では特技監督として関わった赤井孝美といったクリエイター達の、特撮へのリスペクトとその再現技術の高さ。

8mmフィルムによる自主製作でありながら、基地や戦闘機のミニチュア撮影、市街地の爆発演出、そしてウルトラマンと怪獣のスケール感表現は見事で、彼らの当時の情熱がフィルムに焼き付けられているといっていいだろう。


庵野秀明はエヴァンゲリオンシリーズを創作し成功させただけでなく、「ゴジラ」「仮面ライダー」そして「ウルトラマン」といった超有名特撮作品のリメイクも手掛ける巨匠となったが、その原点は今作にあるといってもいいだろう。

庵野が敬愛する実相寺昭雄の大胆なカメラアングル (実相寺アングル) が今作ではもちろん、現在の庵野監督作品においても変わらず多用されているのを観ると、庵野秀明というクリエイターは自分が好きなものだけをずっとひたすらに続けてきた実直な人物なのだろうと想像し、そのように真っ直ぐな生き方を羨ましくも思う。

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Shoji Taniguchi | 谷口 昇司

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美術大学にて映像を中心に学び

現在はマーケティング業界で働き中

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