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Cinema Review

ゼイ・ウィル・キル・ユー | They Will Kill You (2026)

  • 5 days ago
  • 2 min read

3.8/5.0

「IT」二部作や「ザ・フラッシュ」の監督を担ったアンディ・ムスキエティが製作し、ロシア出身のキリル・ソコロフが監督を務めた密閉空間からの脱出型ホラーアクション。

「デッドプール2」や「ジョーカー」に出演し鮮烈な印象を残したザジー・ビーツが、高度なアクションを主演で担っている。


主人公のメイドは、マンハッタンの超高級マンションに住み込みで働かせてもらうことになる。しかしそのマンションの実態は、ほぼ全ての住人が悪魔崇拝者で、悪魔に捧げる生贄を求めているという恐るべきものだった… という導入。

住人達は、悪魔との契約で不老不死の存在となっており、主人公が何度とどめを刺しても復活する。

そうではない生身の主人公はどんどん追い詰められながらも、マンションに潜入した本当の目的である妹の救出を果たしたうえでの脱出を試みる。


この映画のみどころは、やはりそのアクション演出の面白さだと言い切ってしまって差し支えないだろう。

血みどろでグロテスクな表現は多いものの、キレとケレン味に溢れるアングル・カッティング・ライティング・サウンドディレクション等の様々な演出のレベルの高さは、アクション映画好きであれば一見の価値がある。

脚本は粗っぽいように見えて丁寧に構成されており、その結末まで違和感なく理解することができる。

隠されたテーマを考察するようなタイプの作品ではないかなと思いながら、劇中に登場する老夫婦が2人の過去の体験を語るシーンにて、作品の舞台となる悪魔崇拝マンションに老夫婦が匿われた理由だけでなく、かつて米国が抱えていた後ろめたい暗部にまで切り込んでいて、そこに鈍く光る鋭さがあった。


映画賞を獲得したり、歴史に燦然と輝くような作品ではないかも知れないけれど、ザジー・ビーツの熱演も含め、とても価値のある娯楽作品だと感じた。

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Shoji Taniguchi | 谷口 昇司

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美術大学にて映像を中心に学び

現在はマーケティング業界で働き中

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