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Cinema Review

タイムハント 時間操作 | Riot for the Dove (2023)

  • 54 minutes ago
  • 2 min read

1.2/5.0

監督・脚本・主演をマイケル・ラザールが務めた低予算のSF映画。


メキシコの犯罪組織に監禁されている少女は、特殊な能力を持っていた。

組織はその能力をある特殊装置の入手のために利用している。

特殊な装置とは、時間を数秒だけ巻き戻せるという異星文明由来の代物だった。

米政府長官はある探偵に少女の救出を依頼する。


超能力 x タイムトラベルものという好きなジャンルだったため鑑賞したが、低予算で製作された作品であることを大前提として理解していても、そのあまりにも稚拙な演出と編集に驚かされた。

VFXを多用した派手な画がなくとも、しっかり準備されたストーリーボードがあっての撮影や編集がされていれば絶対こんなことにはならないだろうと感じる雑な作り。

まず全般的にカット割りがめちゃくちゃ過ぎて、そのシーンで誰がどこに配置されていて誰と何をしているのかがほとんど全く分からないという編集に、作品の世界に没入することを著しく妨げられてしまった。

台詞の音質もカットや話者ごとで明らかにブレがあり気になってしまうし、楽曲や音効の入り方も終わり方も笑ってしまうほど雑。

これらは予算の多寡に関係なく、ただ丁寧に製作することで解決できることばかりなはず。


予算を抑えつつ作品のスケール感を補強するためか、ラスベガスの綺羅びやかな街の空撮 (のストックフッテージ) が多用されているが、製作者達が撮影した登場人物達の退屈なアングルでの会話カットと素敵な空撮、退屈な会話と空撮、会話と空撮… が何度も繰り返されるくだりには、実はこれはシュールなギャグとして編集されているのではと感じてしまうぐらいの斬新さがあった。


あまりにも映画演出の基礎がボロボロで物語がほとんど頭に入ってこなかったけれど、脚本の起伏や結末については、せっかく面白くなりそうな設定だったのになぜこんなに盛り上げられなかったのだろうという印象。


自身も映像製作に関わる機会がある業界で働いているので、避けるべき撮影と演出のほとんど全てが90分弱の作品にコンパクトに詰め込まれたお手本映画としてリストしておこうと思う。

そういう視点で捉えると、若き映画製作者達には逆にとても学びの価値がある作品かもしれない。

cinemagirls

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Shoji Taniguchi | 谷口 昇司

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美術大学にて映像を中心に学び

現在はマーケティング業界で働き中

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