トランスミッション 観てはならない結末 | Transmission (2023)
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3.3/5.0
英国出身のマイケル・ハーストが脚本・監督した実験的な作風のモキュメンタリホラー中篇。
様々なトーンの映像が交錯しながら物語が展開する、多重構造形式の作品。
ある老人が深夜にTVの電源を入れると、失われていたはずのSF映画が放送され始める。
「トランスミッション」というタイトルのその映画に登場する宇宙飛行士達は「虚空 (ヴォイド)」と呼ばれる現象の調査中に、長く行方不明となっていた宇宙船を発見する。
その船内に残されていた記録映像には、虚空からの謎の信号を受信してから乗組員達の様子がおかしくなっていったことが判明する… という導入。
70年代の懐かしいトーンを思い起こさせるSF劇中劇 (映画) を軸としながら、冒頭で登場した老人がTVのチャンネルをザッピングするように、その劇中劇製作にまつわるドキュメンタリや立てこもり事件現場からの生中継等の番組が映し出されるという、なかなか独特な構成となっている。
ネタバレは避けるが、断片的に感じられたそれらの映像群がやがてひとつの結末に収斂していく脚本は挑戦的で面白い。
粗が気になる部分があったりカタルシスがやや弱いところもありながら、もし今作のプロットと演出スタイルをベースにより緻密な脚本と上質な演出でリメイクされたら、とても個性的なSFホラーに化ける可能性があるのではないかと感じた。
どこからどう見たってジョン・ランディス監督の「遊星からの物体X (1982)」のドリュー・ストルーザンが手掛けた有名過ぎるメインビジュアルをオマージュしたとしか思えないメインビジュアルについ惹かれて鑑賞したが、SFファンとしては思わぬ拾い物だった。













