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Cinema Review

アバウト・タイム 愛おしい時間について | About time (2013)

  • May 3
  • 2 min read

4.2/5.0

「ブリジット・ジョーンズの日記」や「イエスタデイ」の脚本で知られるリチャード・カーティスが脚本・監督を手掛けた作品で、「エクス・マキナ」や「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」に出演しているドーナル・グリーソンと、「ドクター・ストレンジ」や「HELP -復讐島-」に出演しているレイチェル・マクアダムスを中心に描かれるロマンティックSF。


主人公の男性が21歳の誕生日に父から告げられた秘密は、強く願えば自分自身の過去のある瞬間に戻ることができるという、タイムトラベルの能力を持つ家系だということだった。

その能力を恋人づくりに使おうと決めた主人公は、何度か失敗を繰り返しながら最愛の女性と両想いになるのだけれど、過去に戻ってそれを改変することには代償があり… という物語。

タイムトラベル系SFでよく語られるバタフライ効果 (些細な出来事の差異が未来に破局的な影響を及ぼすリスク) が今作でも取り扱われており、主人公はどのように能力と向き合い、どのように生きていくべきかを問われる。


何よりも、主演2人を初めとする俳優達の演技が素晴らしい。

主人公を演じたドーナル・グリーソン出演の映画では、確かに存在感が光ってはいたもののあくまでも脇役としてのそれだと感じていたが、今作における決して大げさではない抑制された演技で、複雑な感情の機微まで繊細に表現できる俳優だと知り、驚かされた。

その相手役を演じるレイチェル・マクアダムスの存在感はやはりさすがで、華美に飾らなくともしっかり見えてくる芯の美しさや、屈託のないチャーミングな笑顔に惹き込まれる。

今作では脇役として出演しているマーゴット・ロビーやヴァネッサ・カービーといった一流俳優の使い方もすごく贅沢。

終盤では主人公とその父の物語に焦点が当てられるが、父役を演じたビル・ナイの品がある演技には強く心を打たれた。


本格SF好きにとっては設定のアラが気になる部分もありそうだけれど、そういうシビアな見方をするよりは、タイムトラベルという物語装置を軸にした人生についての寓話だと捉えて鑑賞することがより良いように思う。

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Shoji Taniguchi | 谷口 昇司

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美術大学にて映像を中心に学び

現在はマーケティング業界で働き中

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