Nightborne (2026)
- Jul 23
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3.5/5.0
「第9地区 (2010)」や「チャッピー (2015)」等のバイオレンスSFを得意とする南アフリカ出身のニール・ブロムカンプ監督による、全篇が生成AIで製作されているショートフィルム。
ピーター・ワッツによるSF小説「Echopraxia」の世界観が参照されている。
主人公の米軍兵士は、戦闘によって死亡するが、極秘の軍事プログラムによって「復活」する。
死者を兵器として再利用する非情な世界が描かれる。
ブロムカンプ監督が新たに設立したAI製作スタジオ「Barley Studios」からの初作品となる今作は、監督がこれまで手掛けてきた作品群で見られたドキュメンタリー風の証言映像や軍事記録映像と映画的ビジュアルのコラージュで構成されており、監督の持ち味が映像生成でも具現化されているところがとても興味深い。
生成にはSeedance 2.0が使われていながら、実在人物 (俳優) の顔と声や人間の手によるコンセプトアートが用いられており、表現の核の部分はAI任せになっていないという点が、映像のリアリティや全体的な品質の担保につながっているのだろう。
ただ、生成AIによって「完全な新世界」が描かれているというよりは、あくまでも「(監督の作風として) 既視感がある世界」の高精度な再現にとどまっている印象。
起承転結がある物語というよりは、13分程度のショートスケッチのような作りになっているが、作品世界についての想像の余韻が広がる読後感は個人的には嫌いではない。
ブロムカンプ監督は今後生成AI映像による長編製作に挑戦する意向があるとのことで、議論を呼びそうな領域にもどんどん飛び込んで形にするという点で、やはりひと味違う注目クリエイターだと感じる。
数十年後にはもしかしたら、映画製作プロセスの転換点として刻まれている作品かもしれない。

























