ハートアイズ | Heart Eyes (2025)
- Shoji Taniguchi

- 7月12日
- 読了時間: 2分
2.9/5.0
「パラノーマル・アクティビティ」シリーズの脚本や「ハッピー・デス・デイ」シリーズの脚本・監督で知られるクリストファー・ランドンが脚本・製作を手掛けたスラッシャーホラー映画。
「ハッピー・デス・デイ」のコメディ・ホラー・SFがジャンルミックスされた演出が新鮮で面白かったので今作も鑑賞した。
目がハート型に光るマスクをした連続殺人鬼 (ハートアイズ・キラー) が、毎年バレンタインデーになるとカップルを狙って惨殺する事件が発生しており、今年も… という導入は、やや凡庸に感じながらもなるほどという印象。
ただ、冒頭からジャンルミックス全開なコメディ演出で、しかも個人的にはそれほど笑える内容でもなかったので、物語になかなか惹き込まれなかった。
広告業界で働く女性を主人公に、そのライバルもしくはパートナーとして同じ業界のスーパースターが登場し、その2人のラブコメディとホラーな展開が交互に進行するが、何だかどちらも踏み込みがどっちつかずな演出で、率直に書くとややスベってしまっているように感じた。
終盤ではハートアイズ・キラーの正体が判明し、しっかりした山場や大団円的な結末も用意されているのだけれど、その正体と残忍な行為の動機が何とも納得いかないというか、予想外を通り越して少々無理やりなのではと感じてしまった。
そんな気持ちになってしまったので、明確な結末があっても、物語自体に乗り切れないという…
色々惜しいと感じる部分がありながら、とはいえ深く考えず気楽に観られるB級ホラー映画としては、一定の価値があるのではないか。



























