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Cinema Review

デッドストリーム | Deadstream (2022)

  • 執筆者の写真: Shoji Taniguchi
    Shoji Taniguchi
  • 6月21日
  • 読了時間: 2分

2.9/5.0

ヴァネッサ & ジョゼフ・ウィンター夫妻が監督・脚本・音楽・編集とほとんどを手掛け、主演もジョゼフが担っているという、DIY精神に溢れたPOVホラー。


炎上系インフルエンサーの主人公が、起死回生の復帰企画として、かつて怪死事件が起きたと伝えられるいわくつきの廃墟からの一泊ライブ配信を敢行する。

POVジャンルの先がけといえる「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」はあくまでもファウンド・フッテージ (後ほど発見されたビデオ) というテイだが、今作はライブ配信という設定のため、主人公が視聴者とリアルタイムに対話しながら恐怖を体験していくという面白さがある。


映画において恐怖と笑いは紙一重と昔からよく言われるが、そのあたりは今作も伝統に則っており、恐怖するべきか笑うべきか良い意味で迷うようなシーンがいくつかある。

主人公のキャラクターを、炎上系というよりも生粋のアホ (正確にはやや機転の効くアホ) と設定したところが今作の個性といえるだろう。

期待していたホラー演出もふんだんに見ることができるが、これまでのホラー映画ではあまり見られなかった予想外なことが起きたりもするので、いやそこはそうなんかいといった形で、心の中でツッコミを入れながら鑑賞するのが正解のように感じる。


演出スタイルの斬新さゆえに多くのクリエイターがチャレンジし、もはやありとあらゆる手法が尽くされたと思われたPOVホラーにも、まだこんなアプローチがあったのかと思えるという意味では価値のある作品。

しかし個人的には、主人公のノンストップ過ぎるアホなノリについていけず、少し冷めてしまった。

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Shoji Taniguchi | 谷口 昇司

Creative Director

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美術大学にて映像を中心に学び

現在はマーケティング業界で働き中

映画やドラマを観ている時間が幸せ

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Kazari
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