タイムマシン | Time Machine (2019)
- Shoji Taniguchi

- 2 日前
- 読了時間: 1分
3.2/5.0
映像作家の袴田くるみによる、SFアニメーション短篇。
過去の出来事と自身の振る舞いを悔いて生きる男と、彼が大切に思っていた者たちを巡る物語。
性暴力を受けた主人公の友人がとった悲劇的な行動を止めるために、タイムマシンを開発して時を遡りたいと願う男。
苦く忘れがたい過去の記憶と、友人が受けた屈辱が描かれる。
監督の作劇の軸として、人間の加虐 / 被虐の残酷さとの向き合いがあるのだろうと感じられる。
物語自体には大きなツイストは見つけられないものの、今作の画づくりには独特なアートディレクションのセンスで惹きつける力を感じる。
スタッフロール後の幻想的なラストシーンも美しい。
ただ、近未来SFな世界観からは物語との実質的な関連や必然性を見つけられず、その描かれ方もやや凡庸で、ちぐはぐな印象を覚えた。



























