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Cinema Review

コカイン・ベア | Cocaine Bear (2023)



2.7/5.0

ある理由によりコカインを大量に摂取しハイになってしまった熊が人々を襲う… という、単純明快なパニックホラー。

「事実に基づく物語」という提示があり、実際に1985年の米国で熊がコカインを摂取した事件があったらしいが、その熊は人を襲わず薬物の過剰摂取で死亡したらしい。


風格のある映画によくある著名な古典小説や偉人の言葉の教訓的な引用の演出がこの作品の冒頭にもあるが、「SOURCE: WIKIPEDIA (ウィキペディアより)」と引用の最後に出るタイミングで、リアリティがとか信憑性がとか考えながら真面目に観るような映画じゃないんでそこんとこよろしくなという製作者達からのメッセージを受け取った。


ストーリーとしてはほとんどあってなきようなもので、舞台となる森に様々な理由から足を踏み入れてしまった人々が次々と熊に襲われる、以外に特筆すべき内容はほぼない。

出演俳優達はいずれもそれぞれの役と役割を好演していたと思うが、脚本部分での詰めの甘さが感じられ、作劇上の視点や薄めなサブストーリーの展開があっちこっちに散りがちで、アンサンブルとして単純にあまり上手くいっていないように感じた。


バイオレンスシーンについては映画冒頭から終盤まで何度もあるのだが、グロテスクさや悪趣味さは予想よりもかなり控えめで、そこはふざけず真面目に作るんかいという突っ込みの感情が湧いてしまった。


欠点は目立ちつつも、愛すべきアホなパニックホラーといった読後感が残る作品だった。

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Shoji Taniguchi | 谷口 昇司

Creative Director

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美術大学にて映像を中心に学び

現在はマーケティング業界で働き中

映画やドラマを観ている時間が幸せ