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Cinema Review

テリファー 聖夜の悪夢 | Terrifier 3 (2024)

  • 執筆者の写真: Shoji Taniguchi
    Shoji Taniguchi
  • 6月21日
  • 読了時間: 2分

1.5/5.0

特殊メイクアーティストとしてキャリアを重ねてきたダミアン・レオーネが作り出したスプラッタホラーシリーズ「テリファー」の3作目で、シリーズ全篇を通じて登場する殺人ピエロ「アート・ザ・クラウン」役をデヴィッド・ハワード・ソーントンが演じている。

今作の主人公は2作目からの続投で、スタントや武道家として活躍するローレン・ラベラ。


ストーリーはあってないようなものだけれど、今作はクリスマス前後が舞台となっており、サンタクロースではなく殺人ピエロがやってきて街を赤く染めるといった大筋。

主人公とその弟役は前作で起きた惨劇からの生還者で、今回も殺人ピエロと対峙する。


特殊メイクアーティスト出身の監督ならではだが、1作目が極めて低予算で製作されながら異例の注目を浴びた理由は、そのスプラッタ描写の凄まじさにあるだろうし、このシリーズの特色はそれに尽きると言ってもいいだろう。

仮に思いついても誰もやらないだろうと思うようなゴアな描写が目白押しで、コンディションが良くない時に見ると体調が悪化しそうなほど。

良識のある映画製作者達が明確な描写を避けてきた子どもに対する残虐描写も今作では山ほどあり、ものすごく気分が悪くなる。


物言わぬピエロという設定に忠実なアート・ザ・クラウンというキャラクターの、言葉を一切発せず表情と身体演技だけで全てを表現するチャーミングな不気味さも強烈で、ホラー映画の歴史におけるアイコニックな存在となる可能性がある。


ただ、シリーズの新作が公開されるたびに、興味本位で見てはしまうものの、なぜか好きにはなれない。

やはり残虐描写への遠慮がなさ過ぎるところと、主要人物達の描写があまりにもおざなり過ぎるところが理由かもしれない。

その中でも主演のローレン・ラベラは俳優としてすごく魅力的で、今作でも血まみれになりながら好演していたと感じる。

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Shoji Taniguchi | 谷口 昇司

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美術大学にて映像を中心に学び

現在はマーケティング業界で働き中

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