スター・ウォーズ: テイルズ・オブ・アンダーワールド | Star Wars: Tales of the Underworld (2025)
- Shoji Taniguchi
- 5月17日
- 読了時間: 2分
3.6/5.0
超有名SF「スター・ウォーズ」の短篇アニメーションシリーズ第3弾で、ジョージ・ルーカスの意思を最も忠実に受け継いだシリーズの後継者ともいわれるデイヴ・フィローニが企画・製作を担っている。
主人公はアサージ・ヴェントレスとキャド・ベインの2人で、いずれもデイヴ・フィローニが総監督を務めた「スター・ウォーズ / クローン・ウォーズ」で初登場し人気を博したキャラクター。
アサージ・ヴェントレス篇の3話では、悪役として初登場しながら善悪の彼岸を行き来してきた主人公の複雑なキャラクターがさらに深く描きこまれていて、脚本の完成度が高い。
キャド・ベイン篇の3話も同様だが、こちらは往年の西部劇のフォーマットを下敷きにした演出の味つけもあって面白い。
シリーズにおける最も大きな軸となる映画9部作には全く登場すらしない、拡張されたアニメシリーズのしかも脇役でしかなかったキャラクター達をメインモチーフに、さらにその物語を深堀りできる (それに興味を持つファンが一定数存在する) というところが、「スター・ウォーズ」がいかに巨大なシリーズであるかの証明になっているといえるだろう。
ただ、シリーズの大ファンを自負する自分であっても、映画から派生した物語に出てきたキャラクター達をさらに派生した物語で… といったところまで全部追うほどの熱心さを継続する自信はなく、一体どこまで拡張していくのだろう… 自分はいつまで自分の興味が続くのだろうか… という不安な読後感もまた残ってしまった。
デイヴ・フィローニは間違いなく現在の「スター・ウォーズ」シリーズになくてはならない重要な存在だし、素晴らしいクリエイターの一人だと思ってもいるけれど。