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Cinema Review

フィアー・ストリート: プロムクイーン | Fear Street: Prom Queen (2025)

  • 執筆者の写真: Shoji Taniguchi
    Shoji Taniguchi
  • 6月21日
  • 読了時間: 2分

2.5/5.0

R・L・スタインの小説シリーズを原作とするNETFLIXオリジナル映画シリーズの4作目で、呪われた町「シェイディサイド」を舞台として、高校生達を中心に描くホラー。

1〜3作目と世界観や設定は共通しているが、脚本上のつながりはあまりないので、単独作品として観ることもできる。


80年代の米国のプロムカルチャーのハイレベルな再現や当時の人気楽曲を用いた演出はある程度楽しさがあるが、70〜90年代を再現する映画やドラマがここ数年で大量に生まれて飽和しており、それだけでは感心するような内容にはならない。

同じく当時流行していたスラッシャーホラーの再現が見どころといえば見どころだけれど、それにもすごく新鮮さや驚きがあるかというと、そうでもないというところが少し残念。

良くも悪くもテンプレート的というか、予想がつく範囲のことしか起きない印象で、退屈してしまう。

残虐な真犯人の正体が判明するところでは、多少の驚きはあるものの、何だか強引さも感じてしまう…


主人公を中心とする女子高校生役の俳優達はみな魅力的だし好演もしていたと思うけれど、主人公とそのライバル役以外は序盤でかなり駆け足に設定が紹介されるのみで、その後にほとんどキャラクターの掘り下げがないため、劇中で殺されるためだけに配役されたように感じられてしまって気の毒だった。


1〜3作目までは、すごく印象に残るとまではいかないまでも、脚本上の工夫もありホラー映画シリーズとしてそれなりに楽しく鑑賞したのだけれど、なぜそこから微妙に間が空いたタイミングでこの (明らかに脚本の品質が下がった) 4作目が製作されたのかがちょっと分からなかった。

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Auther:

Shoji Taniguchi | 谷口 昇司

Creative Director

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美術大学にて映像を中心に学び

現在はマーケティング業界で働き中

映画やドラマを観ている時間が幸せ

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Kazari
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