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Cinema Review

ファンボーイズ | Fanboys (2008)



4.7/5.0

スター・ウォーズシリーズと、ジョージ・ルーカス監督がこれまで世に送り出してきた映画のファンであればあるほど、この映画が愛しく感じられ、高く評価するはず。

加えてスター・トレックシリーズも好きな人であれば、なおさらだろう。

逆に、どちらのシリーズについても特にファンではないという人にとっては、観てもほとんど劇中のネタの意味が分からず、置いてけぼりに感じてしまうだろうから、おすすめできない。

そんな自分は、スター・ウォーズもスター・トレックも大好きで、映画の原体験がスター・ウォーズ エピソードIVという人間なので、すごく楽しく鑑賞することができた。


演出やアングルは総じてチープだし、派手なVFXもほとんどないし、ギークな主人公たちの極めてダサいロードムービーでありながら、逆にその味わいが居心地良く思えてくるという不思議な感覚をおぼえた。


主人公たちの、情熱はあるものの不器用かつコミュ障なやりとりを通して、人が何かに夢中でいることの尊さと、それが過剰なあまり他の全てが疎かになって人生や性格が少し歪になってしまうことの悲哀が、絶妙なバランスで描かれている。

スター・ウォーズに関連する小ネタが絶え間なしに続くので見逃しそうになるが、とても心に沁みる台詞が要所にあり、そして全篇を通した脚本の骨格はとてもしっかりしているところがまた面白い。


スタッフロールに入る直前の台詞と俳優たちの表情には、彼らが劇中でついに辿り着いたある劇的瞬間を同じ時期に実際に経験していた自分の感情が瞬時に思い出されて、大笑いしてしまった。

そして、劇中で主人公たちが突きつけられていたスター・ウォーズマニア向けのクイズの数々については、自分は即答かつ全問正解だった。

だから自分も、間違いなく主人公と同じ側の人間のひとりなのだ。

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Shoji Taniguchi | 谷口 昇司

Creative Director

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美術大学にて映像を中心に学び

現在はマーケティング業界で働き中

映画やドラマを観ている時間が幸せ