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Cinema Review

グッドニュース | Good News (2025)

  • 執筆者の写真: Shoji Taniguchi
    Shoji Taniguchi
  • 11月16日
  • 読了時間: 2分

2.5/5.0

1970年に日本で発生した「よど号ハイジャック事件」をモチーフにしながらフィクションとして製作された、サスペンスジャンルのNETFLIX映画。

韓国からはソル・ギョング、ホン・ギョン、リュ・スンボム等の俳優が、日本からは山田孝之、椎名桔平、笠松将らが出演している。


革命を狙う日本の左翼グループが羽田空港を飛び立った旅客機をハイジャックし、乗客を人質にとって北朝鮮への亡命を要求する。

その旅客機は北朝鮮の平壌に向かうはずだったが、韓国・金浦空港へ着陸。

事件の裏では韓国と北朝鮮の管制官達の無線ジャックの闘いがあったり、韓国情報部が秘密作戦を進めていたり、国際的な駆け引きが同時に進行していく。

韓国と日本はどのようにこの事件と向き合い、解決をはかるのか? が、様々な思惑を持つ登場人物達の群像劇として描かれる。


韓国映画ならではというか、実際の事件が発生した日本主体ではきっとできなかっただろうというか、サスペンスフルなストーリー展開がただ深刻に重く描かれるのではなく、状況に翻弄される人々の混乱や悲哀をブラックユーモアのテイストで描く演出が独特。

ただ、個人的にはサスペンスとユーモアが絶妙に噛み合っているように感じられず、展開がやや散漫な印象をもった。


また、韓国と日本を中心にたくさんの俳優が共演しているが、日本側の俳優の演技が単調かつ漫画的で安っぽく、明らかに映画作品としての品格を下げてしまっているように感じた点はとても残念だった。

旅客機の機長役の椎名桔平や政務次官役の山田孝之の演技にはプロフェッショナルの矜持や力量を感じたが、それ以外の出演者達の演技の引き出しの少なさや幼稚さには、物語への没入感を何度も妨げられ、終劇する頃にはすっかり興ざめしてしまった。

作品世界に没入することができれば、もっときちんと脚本構成やテーマそのものを楽しめたように思うのだけれど… 残念。

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美術大学にて映像を中心に学び

現在はマーケティング業界で働き中

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