top of page
Shoji Taniguchi.com logotype

Cinema Review

All You Need is Kill (2026)

  • 3 days ago
  • 3 min read

Updated: 2 hours ago


2.0/5.0

桜坂洋による小説を原作とする、ハリウッドにてトム・クルーズ主演で実写映画化されたSF戦争アクションを、アニメーションによって再映画化した作品。

「海獣の子供」のCGIや「漁港の肉子ちゃん」の演出を手掛けてきた秋元賢一郎が監督を担っている。


謎の地球外生命体に侵略された地球で、人類は統合防疫軍を組織し、パワードスーツや武器を開発のうえでその調査にあたっている。

ある日、主人公の女性兵士は異生物と対峙することになり死亡するが、死の瞬間にその日の朝へ戻るという現象を体験する。

死ぬ度に時を遡り、圧倒的な戦闘力を持つ異生物による絶望的な死の経験を何度も重ねるうち、主人公は闘い方を身に着けていく。

そして、その同じ日を何度も経験しているもうひとりの人物と出会う。


ハリウッド実写版で主人公だった男性は今作ではサブとなり、サブだった女性が今作の主人公となっているが、世界観設定や基本的な物語構造は同一。

アニメーションならではのアクロバティックな画づくりは面白く、個性的なキャラクター造形も個人的にはそれほど違和感なく見ることができたけれど、かといってすごく斬新な表現や手法が見られるかというと、特にそうは感じない。

ボーイミーツガール (今作だとガールミーツボーイ) なSFジュヴナイルといった読後感ではあるが、それ以上の何か新しいものが今作に内包されているかといえばそうでもない。


自分が邦画をやや苦手と感じる理由のひとつである「主人公や登場人物が自分の感情や思考をまるごと台詞で喋る」現象がこの作品でも見られ、特に2人の登場人物の心情吐露が続く終盤のあるパートは、率直にすごく退屈だと感じた。

画づくりに関するクリエイティビティの高さでアピールしている製作会社なのであれば、その感情や思考も画の演出で伝えるのがスマートなはずなのに、と考えるのは私だけだろうか。


また、声をあてた出演者によって演技のリアリティラインがバラバラだと感じたことも、少なからず没入感の妨げになった。

主人公は良くも悪くもリアリティ重視といえて、ところどころ棒読みにも聞こえるボソボソ演技は聞き取りにくい。

対して、ある声優が声をあてたキャラクターが登場した瞬間に、その作画とのギャップを感じるほどの極端なアニメ声が大ボリュームで聞こえてきて、今作の世界観の一貫性がその時に音を立てて崩れたようにすら感じてしまった。

俳優や声優に問題があるというよりも、それを統括的に制御する監督の演出方針の軸が弱く、ブレがあるように思う。

cinemagirls

おすすめ (殿堂入り)

Filmarks logo

webpage内検索

最近の記事

Shoji Taniguchi profile photo

Auther:

Shoji Taniguchi | 谷口 昇司

Creative Director

  • LinkedIn
  • Facebook
  • YouTube
  • X
  • Instagram

美術大学にて映像を中心に学び

現在はマーケティング業界で働き中

映画やドラマを観ている時間が幸せ

お仕事のご依頼やお問い合わせはこちらから

© 1998-2026 Shoji Taniguchi

Kazari
Kazari
bottom of page