

ハロウィン・キラー! | Totally Killer (2023)
2.8/5.0 「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に「スクリーム」を掛け算したら面白くなるに決まっていますよね、と企画書類に書いてあったんじゃないかと思ってしまう映画だった。 2020年代から見た1980年代の、良くいえば大らかな、悪くいえば粗雑な文化のひとつひとつに主人公...
2024年2月23日


ザ・メニュー | The Menu (2022)
3.5/5.0 かなり独特な舞台設定と脚本で、観る人によって賛否の評価が分かれそうだけれど、個人的には次の展開がどうなるのか惹きつけられて、終劇までとても面白く観ることができた。 人間にとっての創作とは何か、それと向き合う人々とは何者なのかといった哲学的な問いも含んでいそう...
2024年2月23日


ニュー・シネマ・パラダイス | Nuovo Cinema Paradiso (1989)
5.0/5.0 私達にとって映画とは何なのか、人生とは何なのか、故郷とは、心の在り処とは… 自身のこれまでの年月と、決して幸せなことだけではなかった道のりに重ね合わせてしまい、心を大きく揺り動かされてしまった。 俳優達の演技や劇伴の素晴らしさはもちろんだけれど、これほど素晴...
2024年2月23日


バクラウ 地図から消された村 | Bacurau (2019)
2.9/5.0 事前に入れていた情報で期待し過ぎてしまっていたのか、想像を遥かに越えるような展開はなく、少し残念だった。 ブラジルという国家の歴史的な背景があっての風刺的・寓話的な脚本なのだろうと感じ、その演出意図も理解できるが、自分は乗り切れなかった。...
2024年2月23日


アンテベラム | Antebellum (2020)
3.9/5.0 アメリカという国家が未だ完全には乗り越え解決できていない人種差別問題について、その様々な種類の痛みも含めて描き出されていた作品だった。 物理的・肉体的な迫害のシーンは当然辛かったが、表面上はハッキリ見えずとも心理的に蔑まれていると気付くといったシーンの方が、...
2024年2月23日


エックス | X (2022)
3.5/5.0 ホラー映画としての安定した面白さはありつつ、楽曲の使い方や編集のカッティングの入れ方、画面の割り方に独特なセンスがあって、わーかっこいいなと感じる部分がいくつかあった。 誰にでも勧められる傑作かというとそうでもないかも知れないけれど、単純にショッキングなホラ...
2024年2月23日


ソウルフル・ワールド | Soul (2020)
4.2/5.0 主人公のジャズピアニストが持つ葛藤や願望にとても共感でき、また主人公が別世界で出会う自分の人生の指針が見いだせないキャラクターにも同じぐらい共感できた。 ピクサー作品は全般的に、一目で分かるハイレベルなアニメーション表現や安定的かつ卓越した演出を当然のように...
2024年2月21日


マイ・エレメント | Elemental (2023)
3.7/5.0 ピクサー作品の多くは、表面上のモチーフや空想的な舞台設定の中に現実社会の私たちが抱える課題についての問いと解を巧みに組み込んで描出する物語が多いけれど、この物語のメタファーは明らかに異人種間の相互理解、特に移民といわれる人々についてのそれなのだろうと思う。...
2024年2月20日


うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー (1984)
4.4/5.0 80〜90年代の押井守氏のアニメーション作品にはどれも神がかり的な凄みがあると思っているけれど、この作品も間違いなくそのひとつだなと感銘を受けた。 原作者が納得しなかったとかこれは自分のうる星やつらとは別物ですねと鑑賞後にコメントしたという逸話があり、原作準...
2024年2月20日


ラ・ジュテ | LA JETEE (1962)
4.6/5.0 伝説的SF映画とも言われるこの作品の、ほぼ全篇をモノクロスチル (静止画) の連続性とナレーションだけで構成するという演出に唯一無二ともいえる芸術性の高さを感じた。 あえて何もかもは見せない、聞かせない、説明し過ぎないことによって、映画というフレームの外の世...
2024年2月20日


彼方に | The After (2023)
2.3/5.0 主演のデヴィッド・オイェロウォの迫真の演技がこの短篇作品の成立を明らかに下支えしていると感じた。 ほぼ表情だけで主人公の様々な感情の移ろいを描き切っているラストシーンは特にそれが顕著。 ただ、良くも悪くも主演俳優の演技力に頼り過ぎていて、アングルやライティン...
2024年2月20日


ザ・キッチン | The Kitchen (2023)
2.3/5.0 俳優として注目しているダニエル・カルーヤの脚本・監督作品ということで、どんな物語が描かれるのか期待して鑑賞した。 個人的には面白いなと感じるシーンや演出がいくつかあったけれど、映画作品としてはやや完成度が足りていないように感じた。...
2024年2月20日


The Witch / 魔女 -増殖- | The Witch: Part2. The Other One (2022)
1.5/5.0 3部作構想だと知り、1作目を観ていたこともあってこの2作目も鑑賞した。 アクションシーンの斬新さや過激さを作品の見どころにしたいのだろうと分かり、いくつかへえと感じたシーンもあったが、そういった部分以上に演出全般の浅さというか子どもっぽさが目につき、観ている...
2024年2月20日


The Witch / 魔女 | The Witch: Part 1. The Subversion (2018)
2.3/5.0 絵的な品質や基本的な演出が安定しているところに韓国映画界の基本レベルの高さを感じたが、これはちょっと脚本が勿体ぶらせ過ぎというか、子どもっぽいというか… アクションパートの演出には見るべきところも多くあったが、それと同じぐらい過度に漫画的・中二的でダサい部分...
2024年2月20日


コード・エイト | Code 8 (2019)
3.6/5.0 あまり観たことがなかったカナダのSF映画なので、期待と不安半分ずつで鑑賞した。ハリウッド映画のような景気のいい爆発やスペクタクルはほとんどなかったが、世界観や脚本、登場人物達の背景がしっかり実直に作られていて最後まで面白く観ることができた。...
2024年2月20日