

イノセンツ | The Innocents (2021)
3.7/5.0 大友克洋の「童夢」からインスパイアされたであろうことが明らかに分かるけれど、自分にとって馴染みのないノルウェーという国家とそこで生きる人々の空気が独特に感じられ、最後まで興味深く鑑賞できた。 特に、外国を訪れる際にその観光目線で観察することはほぼないであろう...
2024年2月25日


ブルービートル | Blue Beetle (2023)
3.9/5.0 DC映画シリーズの一篇ではあるが、シリーズとしての連続性や他作品との関連性はほとんどなく、事前の基礎知識習得も必要なく楽しめる。 少し独特な単発のヒーローアクション映画として観れば、しっかり面白い。 演出部分では、日本の戦隊ヒーロー的なアクションやポージング...
2024年2月25日


ミッチェル家とマシンの反乱 | The Mitchells vs. the Machines (2020)
3.9/5.0 冒頭から終幕まで飽きたり中だるみするところなく、楽しい気持ちで鑑賞した。 かといって終始ハチャメチャなアクションやドタバタが続くわけではなく、物語全体を通しての緩急の演出設計のレベルがとても高い。 ハイテンションなシーンがベースにあるからこそ、主人公たちの心...
2024年2月24日


ガタカ | Gattaca (1997)
5.0/5.0 90年代末に公開された寓話的なSF映画だが、21世紀に入ってからの遺伝子工学の加速度的進化と、そのスピードに追いつけない人類の文化的・生物学的なモラルの進化の問題が予見的に描かれている。 そのテーマは古びないどころか、今後の私達にとってさらに重要なものとなっ...
2024年2月23日


キッド | The Kid (1921)
5.0/5.0 公開から1世紀経っても、そしてきっとこの先も色褪せない、上手に生きられない人々の悲哀と普遍的な愛のあり方が描かれた傑作。 チャップリンの凄まじい身体と表情の演技で台詞がなくとも喜怒哀楽の感情が伝わってくるし、何よりスラップスティックコメディの始祖ともいえる圧...
2024年2月23日


肉食もやし | Carnivorous Bean Sprout (2015)
1.7/5.0 シュール演出を狙い過ぎているように感じそれに乗れなかったが、 エンディングで急に爆上がりするテンションとBGMにはちょっとだけ笑ってしまった。 https://filmarks.com/movies/112694/reviews/165893601
2024年2月23日


不気味の谷 | Uncanny Valley (2015)
3.6/5.0 高レベルなSFはフィクションを用いて現代社会を批評的に描出するものであるとあらためて理解できた短篇だった。 VFXもストーリーテリング上の必然性に則って効果的に使われており、またその演出もスマートで美しい。...
2024年2月23日


カローン | Caronte (2017)
3.9/5.0 短篇ながらストーリーテリングが大変に豊かで、とても見応えのある作品だった。 物語の構造としては名作映画のネバーエンディングストーリーに近く、読後感も近しい。 願う力、想像する力の強さが描かれていて感動的だった。...
2024年2月23日


6 アンダーグラウンド | 6 Underground (2019)
1.0/5.0 カースタントの規模、目まぐるしく変わる豪華絢爛な舞台、VFXや爆発する火薬の量等、ド派手さという意味に限っていえばハリウッド映画の極北だと感じた。 ただ、個人的にはほとんど全くそのノリに乗れなかったし、眠くなって何度も観るのをやめたくなるほど退屈で苦痛だった...
2024年2月23日


REBEL MOON - パート1: 炎の子 | Rebel Moon - Part One: A Child of Fire (2023)
3.7/5.0 ザック・スナイダー監督作品のファンなので、楽しみに待って公開初日に観賞した。 監督本人が公式に発言している通り、もともとは「スター・ウォーズ」シリーズの完全新作として書かれた物語がベースになった、しかも黒澤明監督の「七人の侍」に対するオマージュがはっきり分か...
2024年2月23日


雪山の絆 | Society of the Snow (2023)
4.1/5.0 何度も映画化されている有名な痛ましい航空事故の、何度目かの再映画化。 当事者の実際の体験に基づく手記をベースに、かなり事実に忠実に、死者や生存者への敬意を忘れず、過剰な演出を抑え、命の脆さと尊さが描かれていると感じた。...
2024年2月23日


6時間 | 6 Hours: The End (2015)
1.1/5.0 脚本の支離滅裂さ、突如かかり出す楽曲のあまりの唐突さと違和感に思わず笑ってしまった。 主人公の言動に一貫性が全くないところに制作者の人達が誰も何も気づかなかったのだろうか。 逆にすごいという意味では一見の価値があるかも知れない。...
2024年2月23日


ザ・インフェルノ | Trauma (2017)
1.5/5.0 「実話に基づいた物語」というと重みが出そうなようにも思うが、この映画は人物達の行動理由が支離滅裂過ぎて、果たしてどこまでが実話に基づいているのかと疑問に感じる。 VFXや特殊メイクでゴア描写を頑張りました、だけでは客を呼べそうにないから、実話云々の売り文句を...
2024年2月23日


哭悲 / The Sadness (2021)
3.6/5.0 台湾産のゾンビ (的) 映画で、脚本が緻密に作られているわけではないけれど、ショッキングな演出部分では何度か驚きや新しさを感じられた。 後半で急に退屈になる部分があるが、制作者が何を描出したかったのかは伝わってくる。...
2024年2月23日


終わらない週末 | Leave the World Behind (2023)
4.1/5.0 ド派手だったりショッキングな画が何分かおきに出てくるような作品ではないので好き嫌いは分かれるかも知れないが、自分にとってはものすごく惹きつけられる上質な映画だった。 何でも語ったり見せてしまうのではなく観客に事態を想像させることで恐怖を高める演出のレベルがす...
2024年2月23日