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Cinema Review

REBEL MOON - パート2: 傷跡を刻む者 | Rebel Moon - Part Two: The Scargiver (2024)



3.2/5.0

ザック・スナイダー監督作品のファンなので、前篇を観賞した時に感じた、世界観・演出・キャラクターに対する既視感と不安を払拭してくれることを期待して、公開初日に観賞した。


黒澤明の「七人の侍」に強くインスパイアされたと監督本人が発言している通り、虐げられた農民と、個性的なその守護者達が前篇に続いて登場するのだけれど、前篇の大半を使ってしっかり済ませた各キャラクターの自己紹介的な過去の振り返りが後篇に入ってもけっこうな時間を割いて続く構成になっており、それがあまり上手くいっていないのではないかと感じた。

いきなり後篇から観てキャラクターの背景をインプットする人などほとんどいないだろうから、前篇と同じような内容には時間を割かず、後篇は序盤からもっと舞台やキャラクター達が活きいき飛躍してほしいのになと、正直いってけっこう退屈な気持ちになってしまった。


後半の大スケールのバトルとアクションの演出には、さすがザック・スナイダー監督と感じるキレと外連味がありとても面白かったが、同監督らしくないスマートさに欠ける演技のカットや中途半端なサイズの構図がいきなり入ってくるシーンがあり、ん? と感じて何度か興奮が中断してしまった。

監督のこれまでの作品ではほとんど覚えたことのない違和感だったのだけれど、それを残念に感じるというよりは、少し不可解な感覚が残った。


総じて、映画としてはなかなか高いレベルの作品だなと感じたし、前篇と後篇で舞台や演出には違いがありつつ、物語としては前篇とほとんど同じことを語り直しているようにも感じてしまったところが、個人的には残念だった。

加えて、自分としては事前に得た情報から前後篇の2部作完結という前提で観賞しており、もちろんこの後篇で一応の物語的決着は描かれるものの、続篇 (Part3以降) ありきですといわんばかりの劇の畳み方だったので、それはちょっとフェアなやり方ではないのではないかと不満に思ってしまった。


Part1と2が大好評であればPart3の予算も出るのだろうけれど、世間的な評判がすごく高いシリーズにはならなそうに思い、NETFLIXはシリーズの続行もしくはここでの区切りの、どちらの判断を下すのか少し興味がある。

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