終末のイヴ | Eve at World’s End (2019)
- Shoji Taniguchi
- 6月21日
- 読了時間: 1分

1.0/5.0
特撮系のテレビ番組や映画で脚本・監督を担う中川和博によるショートフィルム。
中川氏はNETFLIX映画「新幹線大爆破 (2025)」の脚本も担当しているらしい。
人類史上初のタイムトラベルに成功した主人公がたどり着いた未来は荒廃していて… というイントロダクションが気になって鑑賞したが、率直に言って全てが驚くほど貧相で、10分程度の時間ですら苦痛に感じるほどだった。
主演の素人感丸出しな演技、遠近・スケール・アングルの基本を理解できているとは思えない画づくり、ツイスト皆無な脚本… そして、荒廃した世界をひとり旅してきた主人公が纏うおろしたてのように綺麗な衣服のリアリティのなさ。
美術大学生の在学中の作品といわれればポジティブに鑑賞できたかもしれないが、信じがたいことに、どうもそうではないらしい。
低予算であってもアイデアと工夫で上質な作品を創ることは可能だと思うのだけれど、この作品は「頑張って低予算と少人数で作ったんですね」以外の褒めどころが見つけられない。
調べたところによると、前述のNETFLIX映画をはじめ、けっこうな有名作品に関わっている監督のようだが… 現在の邦画界が抱える人材不足を象徴するような作品に感じられた。