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Cinema Review

ブラック・ミラー シーズン7: 宇宙船カリスター号: インフィニティの中へ | Black Mirror Season 7: USS Callister: Into Infinity (2025)

  • 執筆者の写真: Shoji Taniguchi
    Shoji Taniguchi
  • 37 分前
  • 読了時間: 2分

3.8/5.0

脚本家・プロデューサー・社会評論家としてマルチな才能を発揮する英国出身のクリエイター、チャーリー・ブルッカーが原案と製作総指揮を手掛けるSFアンソロジーで、もともとは英国TV局のChannel 4で放送されていたが、シーズン3からはNETFLIXによって製作・配信されているドラマシリーズ。

イギリス発の作品ということで、いかにもなブリティッシュ・ジョークが効いた巧みな脚本構成が特徴的。


「宇宙船カリスター号: インフィニティの中へ」は、オンラインゲームと現実世界を往復しながら描かれる、ドタバタSFコメディ。

「FARGO/ファーゴ」や「ザ・ペンギン」等のドラマに出演し活躍するクリスティン・ミリオティが主人公を、「ブレイキング・バッド」や「シビル・ウォー アメリカ最後の日」で強烈な印象を残した (マット・デイモンのそっくりさんとも言われる) 個性派俳優のジェシー・プレモンスが、ある重要人物を演じている。


ブラック・ミラーシリーズのエピソードは基本的に一話完結形式だけれど、今作はシリーズ史上初の続篇。

(前作でいろいろあって) スペースオペラな世界観のオンラインゲームの世界で密やかに生きている主人公達が、ゲーム内でも現実世界でも注目を集めてしまい、その存在が危ぶまれていく。

主人公達は物理的な肉体を持たないが、彼らは実在の人間達のDNAから生まれたデジタルクローンで、ゲーム世界と現実世界で違う人格の同一人物が同時に存在しているのだ。


オンラインゲームの世界観が名作SFシリーズ「スター・トレック」へのオマージュに満ちていることは前作から変わらずだけれど、今作ではあまりその設定が活用されず、表層的な部分にとどまってしまっていたところは少し残念。

ただ、主人公役のクリスティン・ミリオティをはじめとする俳優達の、2つの世界で全く違う人格の演じ分けはすごく面白い。

こちらの世界ではクズでもあちらの世界では違って、いやそうでもなくて、でもちょっとは違って… という複雑な展開が予測不能でニヤニヤしてしまった。

結末はまるで古典SF小説のオチにあるような内容で、そんな感じで終わるのか〜と意外だったが、なるほどとも感じた。

このエピソードの人気次第では、さらなる続篇もありそう。

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Shoji Taniguchi | 谷口 昇司

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美術大学にて映像を中心に学び

現在はマーケティング業界で働き中

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