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Cinema Review

ミュータント・タートルズ: ミュータント・パニック!| Teenage Mutant Ninja Turtles: Mutant Mayhem (2023)


4.8/5.0

近年のアニメーション表現の革新的な進化の例としてあげられるスパイダーマン: スパイダーバースシリーズの輝きの影響でこの作品が損をしているように思うけれど、これもまたアニメーション史に残るレベルの革命的な傑作だと感じた。


技法的なことを細かく書くとキリがないけれど、CGアニメーションながらも、手描きのラフな描き飛ばしのように (意図的に) デッサンが狂った風景やモチーフ、そして人物達を造形しているところがとても面白かった。

定石をすっ飛ばすどころかむしろその逆を行く斬新な演出をサラッと行っているところがとてもスマートでかっこいい。


もともとのシリーズタイトルである “Teenage Mutant Ninja Turtles” の「ティーンエイジ」の部分がしっかりと描かれている。ティーンエイジャーの少年たちの純粋な喜びや悩み、世界の広さを自分の目で見たいという望み、そして慣れない恋心の揺れまでもが瑞々しく描かれていて、これが青春だよね、これを観ているみんなもきっとそうだったよねと語りかけられているような映画体験だった。

原案・脚本・製作と声の出演まで担ったセス・ローゲンはさすが永遠の (愛すべきアホな) 10代と言われるだけあると、氏への尊敬の念をあらためて抱いた。


加えて、脚本に通底的に組み込まれている移民問題や異人種共存問題の描き出し方も秀逸で、青春わちゃわちゃアクションにとどまらない読後感をしっかり残してくれるところも素晴らしい。

ヴィランに対して登場人物達が決死の覚悟で立ち向かう終盤のバトルシーンは、アクションの痛快さはもちろんのこと、その感動的な展開に思わず涙がこぼれてしまった。

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Auther:

Shoji Taniguchi | 谷口 昇司

Creative Director

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美術大学にて映像を中心に学び

現在はマーケティング業界で働き中

映画やドラマを観ている時間が幸せ