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Cinema Review

スペースマン | Spaceman (2024)



3.5/5.0

この映画の監督のヨハン・レンクが手掛けた「チェルノブイリ」が衝撃を覚えるほどの傑作だったので、史実ベースではないこのSF映画はどんな物語になるのだろうと期待しながら鑑賞した。


広大な宇宙を舞台にしながら、極めて内省的で精神的かつ哲学的な、静かに鑑賞者に問いかけてくるような作品だった。全く予想外の脚本だったので驚いたけれど、こういう物語もまた成立するところがSF映画の懐の広さだなあなどと思いながら、じっくり鑑賞できた。

旧ソ連の名作SF「惑星ソラリス」にやや近い読後感。


主演のアダム・サンドラーと、異形の生物の声を担ったポール・ダノの2人芝居が映画のほとんどのパートを占めているが、抑制が効きながらも人間性 (そのうち1人は異形だけれど) の重さを感じる演技が物語に説得力を与えており、カメラワークや演出の丁寧さもあって、退屈しなかった。


ただ、いわゆるハリウッド系の派手目な演出とは完全に対局にあるような作風なので、合わない人にはとことん合わないかも知れない。

好き嫌いが激しく分かれそうなタイプの独特な作品だけれど、自分にとっては観て良かったと思える映画だった。

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Shoji Taniguchi | 谷口 昇司

Creative Director

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美術大学にて映像を中心に学び

現在はマーケティング業界で働き中

映画やドラマを観ている時間が幸せ