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  • ウォー・マシーン: 未知なる侵略者 | War Machine (2026)

    3.6/5.0 「エクスペンダブルズ3 ワールドミッション」や「ヒットマンズ・ボディガード」等のアクション映画を手掛けてきたパトリック・ヒューズが原案・脚本・製作・監督を務めたSFミリタリーアクション映画。 主演は「ハンガー・ゲーム2」や「ワイルド・スピード/ファイヤーブースト」に出演してきたアラン・リッチソン。 米陸軍のレンジャー選抜試験に挑戦中の部隊が、その最終過程の野外演習中に、巨大な多脚型戦闘マシンと遭遇する。 部隊はマシンから想定外かつ猛烈な攻撃を受け、野外演習は一瞬にして地獄の戦場と化す。 異星文明と人間達による軍隊の戦闘の映画は数多く製作されてきたが、今作もしっかりとその系譜の作品でありつつ、主人公をはじめとする登場人物の (心理的な背景と行動原理を含む) 紹介や、脅威が登場するまでの脚本展開がシンプルで、とてもテンポが良い。 また、マシンによる攻撃の無慈悲さと、なすすべもなく撤退戦を強いられる部隊の見せ方には圧倒される。 地球規模の危機的状況が発生しているであろうことが想像できつつ、本篇で描く世界をあくまでも1機のマシンと1つの部隊に絞ることで、視点があちこちに散らからず、物語がスムーズに展開されていく。 失礼ながらパトリック・ヒューズの監督作ということで、もっと大味でツッコミどころが多い演出を想定していたのだけれど、良い意味で予想を裏切られた。 NETFLIX配信映画ということで、今作がヒットすれば続篇も製作されそうだが、その可能性はけっこうあるのではないかと感じさせる、娯楽作品としての面白さがあった。 https://filmarks.com/movies/126702/reviews/214093097

  • マーシー AI裁判 | Mercy (2026)

    3.4/5.0 「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」や「ジュラシック・ワールド」シリーズに主演してきたクリス・プラットと「ドクター・スリープ」や「ミッション・インポッシブル」シリーズに出演してきたレベッカ・ファーガソンが共演するSFサスペンス。 監督作の「ウォンテッド」や製作として携わった「ハードコア」の個性的なアクションとエッジィな演出で注目を集めたティムール・ベクマンベトフが監督を担っている。 舞台は近未来の米国。凶悪犯罪の増加に対処するため、正確かつ迅速な裁判執行を可能にする司法制度「マーシー裁判所」が設立される。 マーシー裁判所ではAIが裁判官を務め、あらゆるメディアに記録された膨大なデータから被告の有罪率を随時算出し、被告にも自身の弁護のためにそれらのデータへのアクセス権限を与えながら、90分以内に有罪率を一定以下に下げなければその場で被告の処刑が行われる。 AIによる19番目の裁判にかけられることになった主人公は、マーシー裁判制度の強力な推進者だった、という導入。 現代においても既に、世界中のあらゆる場所にビデオや音声を記録するデバイスが普及しており、実際の裁判でそれらの記録が証拠として提出され、使用されている。 少し先にある未来として、AIがあらゆるデータを参照しながら即座に人を裁くようになったら…? という着想から構成されたであろう脚本は面白い。 コメディタッチを抑えたシリアスな演技のクリス・プラットも魅力があり、温厚に見えながらも冷酷無比なAIのインターフェイス役にレベッカ・ファーガソンがキャスティングされているところも実に適役で上手いと感じる。 主人公の有罪と処刑は不可避のようにも感じられる絶体絶命な状況から、主人公がどのように自身の冤罪を証明し真相に迫っていくのかについての物語には、さすがに少し無理があるかなと感じる部分もないわけではないけれど、映画的でテンポの良い展開もあり惹き込まれる。 ただ、ティムール・ベクマンベトフ監督はやはりその個性が強烈で、同氏が近年製作に携わった「search/サーチ」や「ウォー・オブ・ザ・ワールド (2025)」で用いられた、モニタやビデオの画面上で物語が展開するスクリーンライフスタイルが、今作においても大部分で採用されている。 主人公は被告席に固定されていて、AIは裁判官として被告と対面するのでその場から動けないため、その周囲をスクリーンライフの状況証拠が取り囲むという形の演出スタイルは理にかなってはいるのだけれど、近年稀に見るSF珍作という評価も既に名高い「ウォー・オブ・ザ・ワールド 」の、まるでツッコミどころだけで全篇が構成されているような演出 (とヤケクソになってしまったようにしか見えないアイス・キューブの熱演) がトラウマ的に思い出されてしまったのは、私だけではないようにも思う。 ティムール・ベクマンベトフが関わっている映画はやはり、良い意味でも悪い意味でも油断ならないということを、私はこれからも主張し続けていきたい。 https://filmarks.com/movies/125362/reviews/214059086

  • アストロノート | The Astronaut (2025)

    2.1/5.0 「ファンタスティック・フォー (2015)」や「オデッセイ」に出演していたケイト・マーラが主人公を演じるSFスリラー。 監督のジェス・ヴァーリーにとって、この作品が長編デビュー作とのこと。 宇宙での任務から帰還した宇宙飛行士が、リハビリと世間からの隔離を兼ねたセーフハウスで過ごすうちに、身体の異変や謎の現象が発生しはじめる。 様々な現象の不気味さには惹き込まれるが、それらの全てが断続的で、根拠となりそうな内容の説明はいちおうあるものの、結局それらにどういう (物語を構成する要素としての) 意味があったのかについて納得ができず、うーんとなってしまう。 違う現象が次々と描かれながら似たような展開の繰り返しで、演出トーンも単調で物語もなかなか前に進まない。 後半にて物語が大きく反転する脚本設計になっているけれど、鑑賞している多くの人は途中でその仕掛けに気づきそうで、そこには驚きや巧みさを見つけることが難しい。 登場するほとんど全ての人物についての、本当はそれぞれ何を望んでいたのか? といったキャラクターの根本部分の設定がとても弱いように感じる。 製作費や舞台がコンパクトなサイズでも脚本や演出のアイデアによって高い完成度を持つSF映画はたくさんあり、今作もその系譜にある作品かなと期待して鑑賞しただけに、少し残念だった。 https://filmarks.com/movies/125959/reviews/214059060

  • アンティル・ドーン | Until Dawn (2025)

    2.9/5.0 「ライト/オフ」や「アナベル 死霊人形の誕生」等のホラージャンルの映画で知られるデヴィッド・F・サンドバーグが手掛けた、ゲームを原作に製作したスラッシャーホラー。 1年前に失踪した女性の妹が、自身の元カレや友人達を連れて姉を探す旅に出る。 豪雨の悪路を抜けて辿り着いた山奥の観光案内所で、不気味な現象が発生する。 閉ざされた舞台で若者達が危険な目に遭うというプロット自体はスラッシャーホラーの典型でありながら、今作はタイムループの構造がそこに組み合わされているところが少し独特で、主人公達は空間と時間の両方で隔絶された同じ夜を何度も過ごすことになる。 よって同一人物が繰り返し様々な目にあうのだけれど、いくつか斬新だなと感じる演出はあるものの、使い古されたジャンプスケアの多用や全篇を通して緩急があまり感じられない展開がやや退屈。 また、主人公達を襲う奇怪な存在達が複数登場するものの、その背景に脈絡のなさを感じ、古典的なモチーフを悪い意味でマッシュアップしているだけのように感じてしまった。 主人公が最後に対峙する存在との決着のつけ方には少し意外性がありつつ、そもそもその決定打となる現象のロジックに納得できる説明がないため、うーんという印象。 デヴィッド・F・サンドバーグはYouTubeで自主製作の短篇を発表していた頃から注目していて、そのうちの1篇を自身の長編デビュー作としてセルフリメイクした「ライト/オフ」は面白かったし、その後に監督したDC映画シリーズ「シャザム!」のコメディタッチな作風も楽しく鑑賞したのだけれど、今作は何だか監督本来の才能が活かされていないように感じてしまった。 https://filmarks.com/movies/121232/reviews/213699056

  • バトルランナー | The Running Man (1987)

    3.2/5.0 アメリカを代表する作家のスティーヴン・キングが別名義で発表した小説を原案とするSFアクション映画。 「ターミネーター (1984)」で一躍スーパースターとなったアーノルド・シュワルツェネッガーが主演している。 世界経済が崩壊し、資源不足と貧富格差が広がる近未来。 警察権力によって独裁統治されていたアメリカにおいて、国民に残された数少ない娯楽はTVショー、特に出場者の殺し合いを生中継するという過激なバラエティ番組「ランニングマン」だった。 無実の罪で拘束された主人公は、その番組のプロデューサーに目をつけられ、「ランニングマン」へ出場することに同意させられてしまう。 スティーヴン・キング (今作においてはリチャード・バックマンという名義) の作品といえば、多くの人が思い浮かべるのはやはりホラージャンルになりそうだけれど、今作は舞台設定こそディストピアなものの、とてもあっけらかんとした空気を帯びている。 良くも悪くも、80年代のハリウッド映画が持っていた軽さや勢いが映画全体に感じられる。 敵対する武装者達と主人公達の過激なバトルも、今観るとやや迫力に欠けるところがありながら、悪役キャラクター達のぶっ飛んだ個性には、時代を越える面白さがある。 そして、全盛期のシュワルツェネッガーの上機嫌なアクションや期待通りな捨て台詞も、存分に楽しめる。 過激さを増す一方だったTVメディアの風刺という (原作に内在していた) テーマはいちおう描かれつつも、説教くさいと感じるような生真面目さはなく、頭を空っぽにして観られるタイプの作品。 むしろ、この映画の演出や存在自体が、どんどんと過激な作品を求める映画ファンに対する「結局みんなこういうのが観たいんだよね?」というメタ的なメッセージの投げかけになっているようにも感じられた。 https://filmarks.com/movies/3389/reviews/213375308

  • 一瞬の出来事 | In the Blink of an Eye (2026)

    4.0/5.0 ピクサーの草創期から同スタジオに所属し、数々のピクサー作品の原案・脚本・監督・製作総指揮を担ってきたアンドリュー・スタントンが手掛けるSF映画。 古代・現代・未来の3つの時代の出来事が並行して進行しながら、数千年の時を越えた物語が描かれる。 コメディアンとしてデビューしながら俳優・声優へと活躍の幅を広げるケイト・マッキノンが出演している。 古代では、故郷を追われたネアンデルタール人の家族が、安住の地を求めて旅をする。 石器や火の使い方を子どもに教え、生存を脅かされながらも支え合って生きる家族の姿が描かれる。 現代では、古代人類の遺物や骨を研究する女性が、自身の家族が迎えようとしている死と向き合うことになる。 避けがたい別れの辛さや、その状況を支えてくれようとする相手との関係構築の難しさが描かれる。 未来では、地球から遠く離れた惑星へ向かう移民船で、クルーの女性と船に搭載されたAIが、その生存環境を脅かすトラブルに直面する。 女性と船が運ぶ生命の種子は人類の未来であり、それを守り抜くために、女性は究極の選択を迫られる。 一見全く関連がないように感じられる3つの物語が、どのように接続されるのかが中盤あたりから見えてきて、その脚本構成がとても面白い。 時代を越えて登場するあるモチーフの存在は、ややありきたりかなとも感じたけれど、この物語のテーマの象徴としては、分かりやすいともいえる。 「一瞬の出来事 (In the Blink of an Eye = まばたきの間に)」というタイトルがとても秀逸で、人間個人にとっては生から死までとても長い旅に感じられても、惑星や宇宙の規模で見れば、それはまさしくまばたきする間に生まれて消える儚い存在でしかないことがタイトルに込められている。 しかしそれらの儚い存在達の出会いや別れ、全ての選択が、時を越えて影響・継承され続ける物語が詩的に描かれており、SFの本質がそこに秘められていると感じた。 派手なVFXや驚きのどんでん返しが含まれる映画ではないけれど、丁寧かつ巧みな脚本と演出に惹き付けられる、とても上質な作品だった。 https://filmarks.com/movies/126991/reviews/213375326

  • ウェポンズ | Weapons (2025)

    4.0/5.0 長編監督デビュー作の「バーバリアン (2022)」で一躍脚光を浴びたザック・クレッガーが脚本・製作・監督するホラー映画。 出演はジョシュ・ブローリン、ジュリア・ガーナー、ベネディクト・ウォン、オールデン・エアエンライクと豪華。 小学校のあるクラスの児童17人が、深夜2時17分に家を飛び出し、行方不明になるという事件が発生する。 そのクラスの担任だった教師、学校長、行方不明児の保護者といった様々な人物の視点と行動から、不可解な事件の真相が明らかになっていく。 何よりも、予告篇でも象徴的に使われていた「子どもたちが深夜に両手を広げて疾走する」画の不気味さが印象的。 伝統的な (ジャンプスケアも含む) 演出と、今まであまり観たことがない意外性たっぷりな恐怖演出の組み合わせが見事で、効果的なカメラワークやコントラスト設計および音効演出もあり、物語にぐっと惹き込まれる。 また、映画の視点が様々な登場人物に切り替わりつつタイムラインを何度か戻って同じシーンを違う角度から描くことで、全体の物語はもちろんのこと、それぞれの人物のバックグラウンドやドラマまで立体的に見えてくる構成がとても巧み。 ザック・クレッガー監督のホラージャンルにおける才能は、これからますます注目を浴び、まだまだ炸裂するように思う。 https://filmarks.com/movies/122932/reviews/212543508

  • V/H/S ビヨンド | V/H/S/Beyond (2025)

    3.5/5.0 怪奇現象や超常現象が記録されたビデオテープ (ファウンド・フッテージ) というテイのホラーアンソロジーシリーズの1篇で、予算は抑えめながらかなり過激なグロテスク描写やショッキングな展開が特徴。 今作はSFホラー (異生物との遭遇) を共通テーマに、それぞれの短篇が製作されている。 「ABDUCTION / ADDUCTION」監督: ジェイ・チール 2.7/5.0 ドキュメンタリーの製作班が事故物件に入り、記録撮影を行う。 アンソロジーの縦軸として幕間に入るが、それっぽい雰囲気以上でも以下でもなく、特には印象に残らない。 「STORK」監督: ジョーダン・ダウニー 3.5/5.0 幼児誘拐事件の真相究明・解決のために武装して廃屋へ乗り込む警官達のボディカメラ映像。 めちゃくちゃ過激でド派手なガンバトルと、VFXに頼り過ぎない手作り感溢れる怪物の造形が見どころ。 「DREAM GIRL」監督: ヴィラット・パル 3.4/5.0 インドの映画製作現場に突入したメイキングビデオの撮影スタッフによる記録映像。 人気女優に迫ろうとするスタッフが、隠された真実に直面する。 ボリウッド映画へのリスペクト溢れるダンスシーンの高い完成度としつこさにちょっと笑ってしまう。 「LIVE AND LET DIVE」監督: ジャスティン・マルティネス 3.9/5.0 スカイダイビングに挑戦する若者グループのアクションカム映像。 UFO x 飛行機墜落 x スカイダイビング x 宇宙人というかけ合わせは今まで観たことがなく、とても新鮮。 舞台が地上に移ってからの展開がやや凡庸に感じ、惜しい印象。 「FUR BABIES」監督: クリスチャン & ジャスティン・ロング 2.7/5.0 ちょっと過激な動物愛護団体が乗り込んだある施設の主の正体が明らかになるフッテージ。 他篇と比較して明らかに演出や造形の品質が低く、ギャグとホラーのバランスが悪い。 展開にも意外性を見つけられない。 「STOWAWAY」監督: ケイト・シーゲル 4.1/5.0 砂漠にてUFO追跡をテーマにドキュメンタリーを撮影する女性が体験する超常現象の記録。 この1篇のみ演出や物語の展開のレベルが頭ひとつ抜けて高く、フィクションと分かっていながら何度もゾッとした。 マイク・フラナガンが脚本を担当したと知って納得。 https://filmarks.com/movies/119208/reviews/212543462

  • 夢追いウサギ | Burrow (2020)

    3.9/5.0 ピクサー製作による「SPARKSHORTS」シリーズの1篇。 マイホームを手に入れようと頑張るけれどなかなか上手くいかないウサギの物語。 人付き合い (動物付き合い) が苦手で、作り笑顔で他者と距離を置きつつひとりで何でも行おうとするウサギの性分が痛いほど分かる。 誰の心にも多かれ少なかれあるであろうそういった部分の描き方が本当に上手だなと感じる。 また、ウサギが描いたマイホームの設計図が信じられないほどアホ過ぎて可愛く、それが提示される冒頭から笑ってしまいつつ、ぐっと心を掴まれる。 監督のユーモアのセンスが自分だけに特別強く刺さる種類のものなのかも知れないけれど、他にも1箇所すごく笑える短いシーンがあった。 かと思えば、焦るあまりに自分だけでなく他者も巻き込むトラブルを招いてしまったウサギの悲しい表情がとても切なく、涙が出そうになった。 テーマや結末は特別に斬新なものではないかもしれないけれど、短い時間で演出レベルの高さが何度も味わえる秀作。 https://filmarks.com/movies/94715/reviews/211675664

  • 猫とピットブル | Kitbull (2019)

    3.9/5.0 ピクサー製作による「SPARKSHORTS」シリーズの1篇。 野良猫とピットブルの闘犬の出会いと転機を描くアニメーション短篇。 猫が暮らす廃材の段ボールの家の近くに、ピットブルが連れてこられる。当初警戒していた猫は、夜になって傷を負い戻ってきたピットブルを見る。 人間側の都合や背景が描かれることはなく想像するしかないというところが、主人公である猫と犬が置かれた状況の疑似体験になっており、演出が上手だなと感じる。 テーマは特別に新しいものではないけれど、犬猫好きの自分としては、必要最小限の枚数で十分魅力的に描かれる猫や犬のいかにもな動きと、2匹がたどり着く結末にとても心を打たれた。 ピクサー製作の長篇アニメーションには素晴らしい作品がたくさんあるが、必要最小限の要素と展開で描かれる短篇の完成度の高さにも驚かされる。 https://filmarks.com/movies/83033/reviews/211675617

© 1998-2026 Shoji Taniguchi

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