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- ママは世直しヒーロー | Freaks: You're One of Us (2020)
1.6/5.0 NETFLIXオリジナルの映画の多くには良い意味でのB級感があり、気楽に観られそうな映画をと思い観賞したが、主に悪い意味で期待を裏切られた作品だった。 経済的に楽ではないながらも愛する家族と慎ましく暮らしている一般人の女性を主人公に、実は彼女には長年隠されてきた超能力が備わっており、同じような境遇にある人物達も現れて… という導入部分は面白い。 ただ、そのあとの展開がどうにも真面目というか、率直に表現すると地味で、そのまま盛り上がりもなく、驚くような脚本的ツイストもなく、かつ中途半端に続篇もできるよね的なところだけ壮大な感じで終劇してしまい、物語に没入できるタイミングがなかった。 主人公が一般人としての日常で抱えていた経済的な問題の解決の仕方が驚くほどモラルに欠けていたり、全篇を通してその行為についての因果応報も特にないので、むちゃくちゃ悪いことしておきながらお咎めなしでええんかいなという気持ちになってしまい、感情移入がとても難しい。 原題は「FREAKS (変種・奇人)」で、主人公たちを直球で形容するタイトルとなっているが、邦題の酷さは明らかで、そもそも主人公が世直し活動をするシーンも、題名から感じられるコメディタッチなシーンも、劇中にはほぼ存在しない。 この邦題で最終決定する前に誰か止める人は本当にいなかったのだろうかと思う。 https://filmarks.com/movies/92441/reviews/172729545
- 寄生獣 -ザ・グレイ- | Parasyte: The Grey (2024)
4.1/5.0 この作品の原作となる岩明均のSF漫画「寄生獣」は過去に日本で実写映画化やアニメ化がされてきたが、個人的には原作にあった魅力を再現できていたとは思えず、韓国で製作されたこちらのNETFLIXドラマ版はどんな物語になるのだろうと期待して観賞した。 世界観の設定や物語が転がりだす冒頭は原作に忠実でありながら、その直後から良い意味で原作と全く違う展開になっていき、その展開速度はスマートで、演出もダイナミックで、しかも中だるみすることがほとんどなく全6話を駆け抜けるような組み立てになっており、かなり高品質な作品だと感じた。 世界的規模の人類存亡の危機的な状況が発生している物語設定ながら、作品で描かれる範囲はあくまでも韓国の国内にとどめ、しかも首都や都会ではなくこじんまりとした田舎で完結する脚本になっていつつも、安っぽかったりスケールが小さいと感じない見せ方になっているところが素晴らしい。 主要な登場人物達の個性はいずれもしっかり確立されており、また俳優達の演技レベルも高く、それぞれの俳優が物語における自分の役割をしっかり担っている。 特殊部隊のチーム長を演じるイ・ジョンヒョンが最初に登場したシーンでの演技がやや漫画的というか書き割り的で (漫画原作だからある意味間違ってはいないのだけれど…) このオーバーアクトがずっと続くようだと少し冷めてしまいそうだなぁと不安になったが、徐々に葛藤を抱えたキャラクターであることが見えてきて、その複雑さが演技で表現されていて懸念が解消された。 原作をなぞる形には全くなっていないながらも、原作に対する本質的な深い理解とリスペクトが随所に感じられ、観賞後には間違いなくこれは「寄生獣」の物語だったという読後感が残る、とても不思議でとても面白い作品だった。 こういった形の大胆で換骨奪胎的な脚色技巧は、世界的にもなかなか見られないものではないかと感じる。 https://filmarks.com/dramas/12631/17411/reviews/13986081
- フォールアウト | Fallout (2024)
3.9/5.0 このドラマの原作となるゲームシリーズのユーザではないながら、その世界観やトーン&マナーがすごく自分好みだったことと、製作者のジョナサン・ノーランに注目していることもあり、公開日を楽しみに待ち一気に観賞した。 ゲームシリーズのユーザやファンには嬉しいモチーフやシーンがたくさんあるのだろうなと何度か感じつつも、自分のような非ユーザが置いてけぼりの気分になるような閉じた作劇にはなっていなかったので安心した。 ディストピアな世界観なのにどこかしら間抜けさや能天気さがあったり、牧歌的な劇伴に凄惨な (主にグロテスクな) 画が重なったり、その絶妙なバランスの演出には強いオリジナリティがある。 遠い未来の物語だけれどガジェットはレトロフューチャーだったりで、それはきっと原作のゲームが生み出した世界観なのだろうけれど、どこかの時点で私達の歴史と分岐したパラレルな人類史とでもいうような不思議なSFとなっている。 登場人物は多いながらも、物語の中心となる主要キャラクターの数が数名に絞られていて、混乱することはほとんどない、というよりむしろ、広大な世界を舞台にした物語がほんの数人を軸にしか展開しないので、もう少し他の人物にも役割を作って、同時進行的に物語が広がってもいいんじゃないかなと感じるほど。 ただ、昔からファンだったカイル・マクラクランが重要な役どころで出演していたことはとても嬉しかった。 シーズン1が公開される前からシーズン2の製作が決定したという話もあり、さすがだなと思うが、正直いうとシーズン1の8話だけでもある程度の結末感とさらに物語が広がる可能性の両方を併せ持つ脚本にしてほしかったなという読後感も残る。 シーズン1の最終話には大きな展開があり、ある程度の結末性があるといえばあるのだけれど… シーズン2も作る気まんまんです、続きをお楽しみに的な作りがやや強く、なんだか少し中途半端だなという印象だった。 とはいえドラマシリーズとしての完成度はとても高いと感じたので、続きを楽しみに待ちたい。 https://filmarks.com/dramas/14970/20336/reviews/14006887
- マダム・ウェブ | Madame Web (2024)
2.2/5.0 MARVEL関連作品でありながら、Disneyが展開するMCU (Marvel Cinematic Universe) ではなく、SONY配給のSSU (Sony's Spider-Man Universe) に属する映画ということで、いちおうMARVELのシリーズは全て観賞してきていることもあり、こちらも鑑賞した。 単なるスーパーヒーローものではなく、MARVELシリーズ初の本格サスペンスであるという事前の情報に期待していたが、鑑賞後の感想としては、別にサスペンスでもなんでもなく、他のMARVEL作品の主人公と比較すると少しだけ控えめな特殊能力を得た主人公が地道に頑張る、こじんまりなSF小品といったところだった。 派手な画やアクションが多い映画がいい映画なのだとは全然思わないけれど、それにしたってこれは地味過ぎるのでは… 何よりも、サスペンスの醍醐味ともいえる先の読めなさがほとんどないというか、むしろ想像した通りにしか物語が展開しないところがつらい。 主演のダコタ・ジョンソンの俳優としての存在感はさすがだが、どことなく覇気がなく、役をしっかり自分のものにしていないというか、ややもすると投げやりぎみに演じているようにも感じてしまった。 そのダコタが演じる主人公が守ることになる3人のティーンエイジャーの俳優達もそれぞれ好演しているけれど、良くも悪くも (そもそも脚本として) 至って普通の女の子達のまま終劇を迎えてしまい、いや他に何かなかったんかいという感想になってしまう。 全5話ぐらいのリミテッドなドラマシリーズの2話あたりで、まぁ今回はこんなもんですわというところで終わってしまった印象がして、映画作品としては何とも中途半端で、とても残念。 MARVEL・Disney・SONY間で権利関係のいろいろ大人の事情があることは分かりつつも、観賞する側にとってはあまり関係ない話なので、なんかもうちょっと上手いことやってもらえないものだろうかと思ってしまう。 微妙にMCUとSSUをまたぐキャラクターがいたり、そこまでではなくとも微妙に両者の関連や接続を匂わせたり、でも実は関係なかったでーすと肩透かしを食らったり… なんだか映画やドラマ本篇の内容と関係のないメタなところで製作者側が興味を惹こうとしているように感じて、例えMARVELの長年のファンでも、うんざりしてきてしまう人もいそう。 https://filmarks.com/movies/107193/reviews/173212629
- REBEL MOON - パート2: 傷跡を刻む者 | Rebel Moon - Part Two: The Scargiver (2024)
3.2/5.0 ザック・スナイダー監督作品のファンなので、前篇を観賞した時に感じた、世界観・演出・キャラクターに対する既視感と不安を払拭してくれることを期待して、公開初日に観賞した。 黒澤明の「七人の侍」に強くインスパイアされたと監督本人が発言している通り、虐げられた農民と、個性的なその守護者達が前篇に続いて登場するのだけれど、前篇の大半を使ってしっかり済ませた各キャラクターの自己紹介的な過去の振り返りが後篇に入ってもけっこうな時間を割いて続く構成になっており、それがあまり上手くいっていないのではないかと感じた。 いきなり後篇から観てキャラクターの背景をインプットする人などほとんどいないだろうから、前篇と同じような内容には時間を割かず、後篇は序盤からもっと舞台やキャラクター達が活きいき飛躍してほしいのになと、正直いってけっこう退屈な気持ちになってしまった。 後半の大スケールのバトルとアクションの演出には、さすがザック・スナイダー監督と感じるキレと外連味がありとても面白かったが、同監督らしくないスマートさに欠ける演技のカットや中途半端なサイズの構図がいきなり入ってくるシーンがあり、ん? と感じて何度か興奮が中断してしまった。 監督のこれまでの作品ではほとんど覚えたことのない違和感だったのだけれど、それを残念に感じるというよりは、少し不可解な感覚が残った。 総じて、映画としてはなかなか高いレベルの作品だなと感じたし、前篇と後篇で舞台や演出には違いがありつつ、物語としては前篇とほとんど同じことを語り直しているようにも感じてしまったところが、個人的には残念だった。 加えて、自分としては事前に得た情報から前後篇の2部作完結という前提で観賞しており、もちろんこの後篇で一応の物語的決着は描かれるものの、続篇 (Part3以降) ありきですといわんばかりの劇の畳み方だったので、それはちょっとフェアなやり方ではないのではないかと不満に思ってしまった。 Part1と2が大好評であればPart3の予算も出るのだろうけれど、世間的な評判がすごく高いシリーズにはならなそうに思い、NETFLIXはシリーズの続行もしくはここでの区切りの、どちらの判断を下すのか少し興味がある。 https://filmarks.com/movies/111846/reviews/173515389
- フォーガットン | The Forgotten (2004)
3.1/5.0 数あるハリウッド映画の中で、良くも悪くも想定外の展開や種明かしがある作品として話題にあがることが多いこの映画を、そろそろ自分も観てみようという気持ちで観賞してみた。 不幸な事故で子を失くし精神不安定な状況にある主人公が、その存在を忘れられず生前の子の写真やビデオを見て過ごすのだが、その写真やビデオがなぜか消失していき… というサスペンス的なつかみにはとても惹きつけられる力がある。 どんな物語が展開していくのだろうという期待が高まるが、それに応えるような脚本と、オーソドックスながら安定感のある演出が中盤頃まで続く。 主演を担ったジュリアン・ムーアの演技はいうまでもなく素晴らしく、子を失った母親の悲痛や、精神不安定な状況における「自分が正常なのか異常なのか、他者や社会が正常なのか異常なのか」という判断がグラつき危うくなる状態の表現も、高いレベルで実現されている。 ただ、この映画を観賞した人たちの多くが話題にする、物語の大転換点となる部分の脚本と演出は、良くいえば他に類を見ないほどの恐怖と衝撃度で、悪くいえばほとんどギャグもしくはコントにも見えるという、何とも形容しがたい複雑な驚きがあった。 M・ナイト・シャマラン監督のキャリア初期の作品にあったような、鑑賞中に予想することがかなり難しい物語の飛躍がこの映画にも確かにあり、脚本家はシャマラン監督作品に少なからずインスパイアされたのかも知れないと感じた。 中盤までは派手さはないながらも上質なサスペンス映画といってもいいと思うが、あるタイミングからは全く違うジャンルに飛躍し、そしてサスペンス映画に帰結することは二度となく終劇するという、かなり珍しい構造の作品のひとつであることは間違いがない。 個人的には、世間の評判以上にとんでもねえ映画だな! と驚かされたが、駄作だとは感じなかったし、多少の物語的な破綻はあるにしても、こういった挑戦的な映画の存在価値も認められるべきだと思う。 https://filmarks.com/movies/37693/reviews/173325336
- トーク・トゥ・ミー | Talk To Me (2022)
1.8/5.0 新感覚かつ大ヒットしたホラー映画という評判を事前に知っていたこともあり期待して観賞したが、何だか自分の感覚とは色々合わない部分が多く、うーんという読後感が残ってしまった。 監督はオーストラリアの双子兄弟のYouTuberで、この作品が長編映画デビュー作とのこと。 YouTuberといっても、日本におけるそれ (TV番組の劣化コピーや内輪受けのノリ) とは違い、映画的な演出や技術を熱心かつ実践的に研究している人気チャンネルのようで、そういう点においてはこの映画もきちんと商業映画作品として成立しており、実際に高い興収も記録していて立派だなと感じた。 肝心の物語は、SNS世代の若者達を主要登場人物としながら、若者特有のノリで得体の知れない降霊術遊びに興じるが… という設定だけれど、それ自体は割と普遍的というか、ガジェットやマクガフィンは違えど、1980年代のホラー映画などでも良く見られたホラー映画の導入とほとんど変わらない。 いわゆる無思慮な若者たちが痛い目に遭うというクリシェの流用はまだいいとしても、降霊体験をスマホでライブ中継するなどの今どきの若者らしい描かれ方も多少ありつつ、その部分は脚本全体を通すと何にも関連せずだったりで、どうにも中途半端に感じてしまった。 しいて言えば、何者でもない若者達にもある他者に認められたい欲求だったり、常に他者とつながっていたいという欲求だったりの、肥大した承認欲求が物語を動かす軸になっているのかなとも感じたが、描かれ方がすごく中途半端なので、別にそこまで深読みするほどのことでもなかったようにも思う。 何より、劇中に登場する人物のほぼ全員が人間的に不快というか… もっと直接的に言ってしまえば、主役も含めた登場人物たちの人間性が愚か過ぎて誰にも感情移入の余地がなく、愚か者達が愚かなことをやらかして愚かな結末に突き進む話を、傍観者的な距離から見させられているような気持ちになってしまった。 映画やドラマにおいて、主役が善人だったり利発であることは必須では全くないと思うし、この映画の主役のキャラクターも悪人ということでは全くないが、それにしても共感できる部分がほとんどない点には観賞していて困ってしまった。 例え世界規模でヒットした映画であっても、自分の感性には合わない作品というものはやはりあるものだなと、あらためて感じた。 https://filmarks.com/movies/108708/reviews/174173847
- サンクスギビング | Thanksgiving (2023)
3.5/5.0 容赦ない残虐描写に定評 (?) のあるイーライ・ロス監督の作品で、クエンティン・タランティーノとロバート・ロドリゲスの2監督が中心となって製作された「グラインドハウス」というアンソロジー映画に含まれている「Thanksgiving」というフェイク作品の予告篇を長編映画として実際に製作したという、この映画が公開に至るまでの経緯の部分がまず面白い。 単体映画作品としての品質はいつもながらのイーライ・ロス監督作品といった印象で、オーソドックスかつ安定したアングルや演出がありながら、やはり全く容赦のない残虐な描写が続く。 猟奇的な殺人を繰り返す犯人の動機やその正体について推理しながら観賞するスリルもあり、終盤で明らかになるそれにも一定の納得感がある。 また、「グラインドハウス」に含まれていたフェイク予告篇には「昔の映画ってこんなユルさがあったよなー」というノスタルジーと「いくらなんでもそこまでやったらギャグでしょ」という突っ込みの間の、ギリギリのラインを絶妙につく面白さがあったのだけれど、その予告篇に含まれていたシーンの全部ではないものの、けっこう多くの部分が違和感なくこの本篇に取り入れられ (再現され) ていて、その構成の巧みさには驚かされた。 社会問題や人間の業について深い考察を促すようなテーマがあるわけでは全然ないけれど、この映画のようにシンプルに恐怖やスリルを味わえるホラー映画にもまた価値があるとあらためて感じた。 B級ともいわれることが多いそういったホラー作品を追求する映画職人としてのイーライ・ロス監督に対する、個人的なリスペクトがさらに高まる映画体験だった。 https://filmarks.com/movies/112274/reviews/174245495
- 迷宮物語 | Manie-Manie (1987)
4.4/5.0 日本を代表するアニメーション作家といっても過言ではないであろう、りんたろう・川尻善昭・大友克洋が監督を担ったオムニバス形式のアニメ映画で、遠い昔に観賞したおぼろげな記憶があったが、あらためてしっかり観賞した。 20世紀後半、特に1970〜90年代における日本のアニメーション製作の技術の高さは突出していたといわれるけれど、1984〜85年にかけて製作されたこの映画は、作画・構成・演出が究極的ともいえるレベルで作品として結実している。 ヌルヌル動くとか神作画などの安っぽい言葉に基づいた評価基準が溢れている昨今のアニメーション業界が製作している作品達とはまた全然違って、作画枚数や描き込みよりも重要な "何をどのように見せてどんな感情を鑑賞者に抱いてもらうか" といった創作者達の根源的な挑戦が、作品の中に存在している。 オムニバス形式の3篇いずれも、その世界に思わず没入してしまうほどのアニメーション表現の強さがあり、描かれていない余白の部分も含めた想像が広がって、それこそ果てが見えない迷宮に踏み込んでしまったような、楽しくも不安で落ち着かない映画体験ができる。 ただそこには万人受けするような分かりやすさや明快さはほとんどなく、かなりダークでビターなので、作風との相性が良くないと感じてしまう人も多いだろうなとも感じる。 作品は完成したものの、マニアック過ぎてヒットしないだろうという経営的な判断でいったんお蔵入りして長く寝かされることになったという当時のエピソードにも納得してしまう。 個人的にはやはり、この作品が完成したほぼ直後に長編アニメーション「AKIRA」を製作することになる大友克洋監督が手掛けた3篇めの「工事中止命令」が最も面白かった。 人工物や重機械で構築されながら自然に侵食され退廃したSFな世界観や、シリアスとユーモアの奇妙な同居感といった大友監督独特の演出はもとより、キャラクターのセリフ回しやその声優の抑揚のつけかたといった細かい演出にまで「AKIRA」と共通する部分をたくさん発見でき、「AKIRA」のプロトタイプ的な見方で楽しむこともできる。 https://filmarks.com/movies/13248/reviews/174830312
- ゴシカ | Gothika (2003)
2.8/5.0 ずっと昔に知人からおすすめしてもらったが観賞できていなかったので、観賞してみた。 刑務所で臨床心理士として働く女性を主人公にしたサスペンスホラーの佳作といった印象だった。 出演する俳優達は主演のハル・ベリー、助演のロバート・ダウニー・Jrにペネロペ・クルスと豪華。 ハル・ベリーは理想的ともいえる生活から突如理不尽な状況に突き落とされ、その状況からの脱却を試みるという役を熱演している。 ジャンルがホラーなので当たり前といえばそうなのだけれど、この映画のハル・ベリーは絶叫するシーンが多く、ジャンプスケア多用の演出もあいまって、大音量で観賞するとやや耳障りに感じるほどだった。 主人公が悪戦苦闘していく中で、理不尽な状況が起きた理由と、そもそもの発端となる事件が明らかになっていき、そのおぞましい元凶と真実も数珠つなぎ的に見えてくるという展開は、割と正統派なサスペンス映画的脚本になっていて面白い。 ただ、事件にまつわる全ての真相が終盤で見えた後の展開はやや凡庸で、終劇の読後感は少し尻すぼみだった。 個人的に、ロバート・ダウニー・Jrのキャリア停滞期におけるやる気があるのかないのかよく分からない演技と存在感がとても面白かった。 そのあたりの雰囲気も、同氏の俳優としての魅力のひとつでもあると思いつつ。 https://filmarks.com/movies/33028/reviews/174721075









