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  • ザ・メニュー | The Menu (2022)

    3.5/5.0 かなり独特な舞台設定と脚本で、観る人によって賛否の評価が分かれそうだけれど、個人的には次の展開がどうなるのか惹きつけられて、終劇までとても面白く観ることができた。 人間にとっての創作とは何か、それと向き合う人々とは何者なのかといった哲学的な問いも含んでいそうで、それを問う人々もろともコケにしているようにも解釈できる脚本がなかなかロックで痛快だった。 レイフ・ファインズは貴族のヒーローから悪役、またストイックな狂人のような役までしっかり演じ分けられて、今さらながら超一流の俳優だなと感じた。 アニャ・テイラー=ジョイの存在感もまた素晴らしく、唯一無二といっていい瞳に宿る強い意志に毎回驚かされる。 それにしても、これだけ沢山の映画やドラマが毎日のように増えていく時代で、こんな独特な物語を形にすることが可能なのかと思ってしまった。 挑戦的でかっこいいな。 https://filmarks.com/movies/103784/reviews/168783170

  • ハロウィン・キラー! | Totally Killer (2023)

    2.8/5.0 「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に「スクリーム」を掛け算したら面白くなるに決まっていますよね、と企画書類に書いてあったんじゃないかと思ってしまう映画だった。 2020年代から見た1980年代の、良くいえば大らかな、悪くいえば粗雑な文化のひとつひとつに主人公が丁寧に突っ込んでいくところはちょっと笑えた。 ただ、これも時代性を描く意図だったのかも知れないが、頻出する下ネタの多くは何だか単純に滑っていたように感じた。 主軸となる殺人犯の凶行阻止の筋書きは、破綻はしていないにしても、どうしてもやや雑な感じが… 色々な登場人物を怪しいと思わせつつ、えーこの人が犯人なのという驚きがあまりなかったのと、他のキャラクター達の個性も活かせていない感じで、全てのパーツが微妙にピタッとはまらず惜しい印象。 個人的には映画の脚本に多少の粗があっても鑑賞中は映画的な嘘に乗って楽しめる方だけれど、綻びが多過ぎるとさすがに冷めてしまう。 演出的な省略や跳躍の仕方は難しいものだなと、あらためて感じた。 https://filmarks.com/movies/111739/reviews/168721283

  • タイラー・レイク -命の奪還- | Extraction / Out of the Fire (2020)

    3.6/5.0 アクション演出の設計にもの凄く力が入った作品で、主演のクリス・ヘムズワースの身体演技がしっかりとそれに応えており、見応えのある映画だった。 緊張感が途切れない長回し (的な) 演出も見事だけれど、画と同じぐらいに、銃器の発砲音や衝突音等の音の演出にも相当なこだわりがあるように感じた。 とにかくものすごい制作予算がかかっているんだろうなぁと思ってしまったが、お金のかけ方としてはかなり正しい感じ。 https://filmarks.com/movies/89300/reviews/168572268

  • タイラー・レイク -命の奪還 2- | Extraction 2 (2022)

    3.6/5.0 前作で顕著だった長回し (的な) 演出と、クリス・ヘムズワースの屈強な肉体による説得力のあるアクションは今作でも健在で、徹底的に準備されたであろう演出の設計に驚かされた。 ストーリーはあってなきようなものだけれど、この作品はストーリーよりもアクション演出の追求にほとんど全部の予算と時間をかけて作られているのだろうし、そういう映画もまた面白くかつ意義のあるものだと思う。 ゴルシフテ・ファラハニは美しいだけでなくこんな激しいアクションもできるのかと驚いた。 一流俳優の自己研鑽とは本当にすごいものだな… https://filmarks.com/movies/99299/reviews/168645356

  • ダイ・ハード / ラスト・デイ | A Good Day to Die Hard (2012)

    3.2/5.0 単品として鑑賞すれば面白い映画だったとは思うけれど、シリーズの前4作と比較すると、やはり見劣りしてしまう。 主演のブルース・ウィリスには年齢的に激しいアクションが難しいながら、スタントマンの使い方や演出の仕方でそれが極力カバーされていたところは流石だなと思った。 全体的な物語や舞台設定、また終盤で出てくるある道具等にはそんなわけあるかと思ってしまったが、映画に求められるものはリアリティだけではないので、突っ込むのは控える。 https://filmarks.com/movies/53009/reviews/168571558

  • ダイ・ハード4.0 | Live Free or Die Hard (2007)

    3.3/5.0 ダイ・ハードというシリーズのアイデンティティは何なのか? という哲学的な問いを抜きにすれば、アクション演出やそのアングルはダイナミックかつ視覚的に分かりやすいし、物語のテンポも良いし、映画として充分に面白いと思う。 シリーズの特に初期2作に特別な思い入れがあるファンほど、これはダイ・ハードらしくないと感じてしまうのかもしれない。 常に前作と比較されてしまうシリーズもの、特に愛されているそれは、脚本家や監督のプレッシャーも相当なものなのだろうなと、作る側の心情を想像してしまった。 出演しているメアリー・エリザベス・ウィンステッドの大ファンなので、それだけで評価を甘めにしてしまいそうになった。 https://filmarks.com/movies/16223/reviews/168375802

  • マイセルフ | Self (2024)

    4.0/5.0 木製のずんぐり体型の主人公が、金属製のスマート体型でベルのような音色によって対話する人々と親しくなりたくて… という寓話的な短篇。 テーマはとてもストレートに、コンプレックスとアイデンティティ、そしてルッキズム。 説教くさいと感じてしまう人もいるかもとも思ったが、とても美しくて哀しく、全ての生き物への愛と敬意があるピクサーらしい秀作だと自分は感じた。 主人公の人形の操演にあえて伝統的なストップモーション技法を再現して取り入れ、後半でそれが失われていかにもCG的な滑らかな動きになり、最後にまた自分本来のぎこちなくも愛らしい振る舞い (操演) を取り戻すという、細か過ぎるレベルのアニメーション技法の使い分けに感嘆した。 ピクサー作品の全てが傑作だとは思わないが、ピクサーはどの作品においてもこういった演出のディティルにまで映画やアニメーションの歴史と先人達への敬意が感じられて、その一貫したスタンスは本当に素晴らしい。 https://filmarks.com/movies/114538/reviews/168521760

  • ナイブズ・アウト / 名探偵と刃の館の秘密 | Knives Out (2019)

    3.9/5.0 会話劇中心で派手なアクションや演出はほぼないクラシックスタイルな探偵ものであると事前に把握していたので、途中で退屈してしまうかもと少し懸念していたが、実力ある俳優達の魅力的な演技と巧みな脚本で、終幕までとても楽しみながら鑑賞できた。 ライアン・ジョンソン監督は、某超有名スペースオペラSFシリーズで脚本と監督を手掛けた際に相当な賛否両論を呼んだけれど、それ以前に手掛けていた低予算なSF映画作品やドラマシリーズのエピソード監督作品を鑑賞した際にとても独特なセンスを感じたため注目していて、こんな作風の映画の脚本や監督までできるのかと驚いた。 色々な意味で多才かつ超個性的な監督なのだなと、あらためて感じた。 https://filmarks.com/movies/81437/reviews/168143103

  • 嵐の中で | Durante la tormenta / Mirage (2018)

    3.4/5.0 物語の規模や予算が大きいわけではないけれど、SF的設定の核をもとに、終幕まで着実に観せてくれる作品で、好感がもてた。 VFXや火薬の爆発とかにお金を使わなくとも、面白いSFを作ることはできるものだなあとあらためて感じた。 脚本のアラが多少感じられる部分があり、そこが気になってしまう人もいそうだが、まあどんな映画にも映画的省略や嘘はあるものだし、そういった部分も含めての味わいかなと。 https://filmarks.com/movies/83579/reviews/168127015

  • ジョン・ウィック: コンセクエンス | John Wick: Chapter 4 (2023)

    3.7/5.0 ガンアクションの演出を革命的に進化させたシリーズながら、4作目ともなるとさすがにネタ切れになるのではと少し気になっていたが、何をどうやったらこんな描き方が発想できるんだろうと思ってしまうような斬新な画づくりの連続で、驚かされた。 特に終盤のいくつかのバトルシーケンスには、一体どうやって撮ったらこんな画ができるの、どこまで本人でどこからスタントなの、そもそもどこまでが実写でどこからVFXなのと驚いてしまった。 物語はあってないようなもので、世界観も荒唐無稽といってしまえばそれまでだけれど、脚本の運びやリアリティで勝負する系統の作品ではないだろうし、ガンアクション (たまにソードアクションも) の極北を開拓し続けることで、映画という表現の可能性をさらに拡張していると思う。 何より、アクション以外にほとんど脚本がないにも関わらず、3時間弱もの尺の映画を成立させられていることがすごい。 キアヌ・リーヴスはマトリックスの4作目ではアクション控えめで、さすがに年齢的にもう難しいのかなと思っていたけれど、この作品ではこれまでのキャリア史上最も体を張っているのではないかと思うほどのアクションだった。 https://filmarks.com/movies/90606/reviews/167892827

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