© 1998-2020 Shoji Taniguchi

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The Night Without A Guide

Updated: May 8, 2019


とにかく前へまえへと号令をかけて仲間を率いられるほど、 僕は楽観的ではないし前向きな性格でもない。 ただ、何ごとにも後ろ向きな性格ということでもない。 できる最善のことをいつも行って、たまに少しだけハードルの高いことに取り組んで、 うまくいったら仲間と静かに喜び、失敗したらそのザマも隠さずさらし、そのどちらも糧にする。 その繰り返しで、何となくマシな方向に進んでいくんじゃないの? と思っている。 進む方向は、今の場所より前かどうかよりも、それが以前よりマシかどうかの方がより重要だ。 僕を社会人として厳しく育ててくださった先輩方や師匠たちは笑うだろうと思いながら、 今所属している組織で、ものづくりについての授業のようなものを数ヶ月行ってきた。 (20年近く前の教育実習の経験が、こんな時にだけ微妙に活きる) その授業が一段落ついたいま、 自分に対して思うことは、自分はたくさんの先輩や師匠と出会えて、 多角的にものごとを学べる場所にいて、本当に幸運だったのだな、ということ。

自分以外に対して感じることは、みんなには自分が伝えたかったことの半分も、 現時点では伝わっていないのだろうな、ということ。 そして自分について省みたことは、おそらく自分もまた、先輩や師匠が自分に 当時伝えようとしてくれていたことを、半分も理解していなかったのだろうな、ということ。 世代を越えてものごとを伝える、伝わる、教える、教わるというのは、 きっと根本的に、伝導率の良くないものなのだ、ということ。 ただ、何も伝わらないということでも無駄ということでもない。 なので、 まだまだいろいろ僕らが抱える課題はあるし、 その歩みもじっくりぎみかも知れないけれど、 少なくとも以前よりはだいぶマシな方向に進んでいるんじゃない? 確信がなくても、街灯のない夜道を往くような手探りでも、いいじゃない。 僕も含めた僕たちの大半は天賦の才も千里眼も持たずに生まれてきた、凡人なのだから。 夜道の街灯にはなれない僕かも知れないけれど、懐中電灯を持って一緒に歩くことはできるよ。 I think we are still having a tough situation, however I am sure that we are going at a better direction.